Samsungが普及価格帯モデル「Galaxy A55/A35 5G」発表 高度セキュリティシステム「Knox Vault」搭載

韓国Samsung Electronicsは3月11日(現地時間)、Galaxyシリーズでも普及価格帯のAシリーズの新モデル、「Galaxy A55 5G」と「Galaxy A35 5G」を発表した。まずは欧州で20日に発売する。米国や日本での発売予定は公表されていない。英国での販売価格は、A55は439ポンド(約8万3000円)から、A35は339ボンド(約6万4000円)から。

 これまでS21以降のSシリーズなどハイエンドモデルにしか搭載されていなかった高度なセキュリティシステム「Knox Vault」を搭載する。

 Knox Vaultは、独自のプロセッサとメモリ、専用の不揮発性ストレージなどを備えるサブシステムを採用し、生体認証データやブロックチェーン証明書などの機密データを隔離保存できる機能。

 A55とA35は見た目がほとんど変わらないが、最大の違いはプロセッサとカメラだ。A55のプロセッサはExynos 1480、A35はExynos1380。アウトカメラはいずれもトリプルで、メインは5000万画素、マクロは500万画素だが、3基目の超広角がA55は1200万画素、A35は800万画素、インカメラはA55は3200万画素のところ、A35は1300万画素。メモリ/ストレージの組み合わせは、A55は8/128、8/256、12/256(GB)、A35は6/128、8/128、8/256(GB)。

 サイズと重さも微妙に違い、A55は77.4(幅)×161.1(高さ)×8.2(奥行き)mm、213g、A35は78.0(幅)×161.7(高さ)×8.2(奥行き)mm、209g。

 共通の主なスペックは、有機ELディスプレイは6.6型(リフレッシュレートは120Hz)、バッテリーは5000mAh。

 A55 5Gの先代に当たる「Galaxy A54 5G」は日本でもドコモやUQ Mobileが扱っている。

Galaxy S24にはSamsung製ではなく、Micron製LPDDR5XメモリとUFS 4.0ストレージが搭載されている

米Micronは2月27日(東部標準時)、「Micron Collaborates with Samsung on Galaxy S24 Series to Unlock the Era of Mobile AI Experiences(マイクロン、モバイルAI体験の時代を切り開くGalaxy S24シリーズでサムスンと協業)」と題したリリースを公開した。Samsung製GalaxyにはSamsung製コンポーネントが採用されていない……と見ることもできるかもしれない。

リリースによると、MicronはSamsungと協業してGalaxy S24 Ultra、S24+、Galaxy S24にMicron製コンポーネントが採用されたとアピールしている。具体的にはLPDDR5XメモリとUFS 4.0フラッシュストレージにMicron製品が搭載されており、これによってGalaxyデバイスにおける生成AIツール「Galaxy AI」の性能を最大化。機能と電力効率を両立するという。

Samsungは半導体製造業でも大きな存在感を有しており、スマートフォン向けSoCやLPDDR5Xメモリ、フラッシュストレージも製造している。一方で販売するスマートフォンにはQualcomm(TSMC製)のSoCを搭載し、さらに今回、直接競合しているMicron製メモリとストレージを組み合わせていることが判明した形だ。

Micronはメモリ製造でSamsungに若干先んじており、今のところ最先端の1βプロセスでLPDDR5Xメモリを製造できるのは世界でMicronのみ。リリースの中で、UFS 4.0フラッシュストレージも優れたパフォーマンスを備えていると述べられている。ちなみにGalaxyにはQualcomm製SoC搭載モデルのほか、Samsung製であるExynox SoC搭載モデルも存在する。

Samsungでバイスプレジデントと技術戦略チーム責任者を兼任するインカン・ソン氏はMicronのリリースの中で、「Micronのような志を同じくするイノベーターと協力することで、私たちはスピードとパワーで妥協することなくAIの利点を提供し、最終的に世界中の人々にこれまでにないインテリジェントな体験をもたらすことができました」と発言しており、競合であることも意識した内容になっている。

「Galaxy S24シリーズ」はGalaxy AIがウリ しかし気になることがある

Galaxy S24シリーズは、オンプレミス(ローカル)処理とクラウド(オンラインサーバ)を組み合わせた「Galaxy AI」が1つのウリとなっています。Galaxy S24シリーズのSoC(※1)に搭載されているNPU(AIプロセッサ/推論プロセッサ)をうまく生かしているのですが、それにクラウド処理を組み合わせることで一層便利に使えるという触れ込みです。

(※1)Galaxy S24 UltraはQualcommの「Snapdragon 8 Gen 3 for Galaxy」、Galaxy S24/S24+は国/地域によってSnapdragon 8 Gen 3 for Galaxyまたは自社設計の「Exynos 2400」を搭載

 ただし、全てのGalaxy AI機能を使うには「Samsungアカウント(旧Galaxyアカウント)」でのログインが必要です。また、製品情報の注釈をよく見るとGalaxy AIは「2025年末まで無料で提供される」とされています。素直に読み取ると、2026年以降は有料で提供される可能性があるということです(もちろん、無料で使い続けられる可能性もあります)。

 まだ日本での発売は未定ですが、順当に行けばGalaxy S24シリーズは春~夏商戦向けの新モデルとして登場することになると思われます。日本ではスマホの利用期間が長期化する傾向にある中で、「2025年以降も同じように使えるのか?」という不安がよぎるので、せめてどの機能が有料となる可能性があるのか示してほしいと思うのは自分だけなのでしょうか……?

「Galaxy S24/S24+」発表 通話のリアルタイム翻訳や文字起こしが可能な「Galaxy AI」搭載

Samsung Electronics(サムスン電子)は1月18日、新型スマートフォン「Galaxy S24シリーズ」を発表した。この記事では、ベースモデルの「Galaxy S24」と、その大画面モデルとなる「Galaxy S24+」について、概要をお伝えする。

 米国における直販価格は、Galaxy S24が799.99ドル(約11万8400円)から、Galaxy S24+が999.99ドル(約14万8000円)からとなる(いずれも256GBモデルの価格)。

Galaxy AIで通話時の翻訳から文字起こしをサポート
 Galaxy S24シリーズ最大の目玉機能となるのが「Galaxy AI」だ。「モバイルAIの新時代へ」と題されたニュースリリースでは「デバイスで何ができるかから、自分が実現したいことを叶えられるツールという考えたへパラダイムシフトする」という同社の思いが込められている。

 Galaxy AIではまず通話アプリ内でリアルタイムに双方向翻訳が可能になる。対応言語は日本語を含む13カ国語。オンデバイスAIによる処理となるため、セキュリティ面にも配慮した仕様だという。電話でのコミュニケーションにおける言葉の壁を取り払った形だ。

 メッセージングサービスでもAIが有効になる。SNSの投稿やメールなどにおいて、文字を入力すれば翻訳アプリをまたぐことなく即時に翻訳することが可能だ。さまざまな言語でやり取りをする際、AIがシーンに合わせた最適なメッセージを提案する。キーボード上にいくつかの候補が表示され、その中から任意のものを選択するだけで済む。

 Android AutoでもGalaxy AIのチャットアシスト機能を利用できる。例えば、友人から「今どこにいるの?」とメッセージが届いたとき、チャットアシスト機能が現在地や到着予定時刻の返信を提案する。ただし、発表時点では日本語に対応しない。

 ボイスレコーダーでは文字起こしアシストにより、録音した音声の翻訳から要約までを行う。ノートアシストでは録音した内容のテキスト化だけでなく手書きのノートのように要点を分かりやすくまとめてくれる。タイトルや表紙の作成も自動で行うため、手動で作成、整理する手間が省ける。

 検索機能は「かこって検索(Circle to Search)」という名称に進化した。どのアプリでも円で囲むだけで、知りたい内容を検索できる機能だ。ホームボタンの長押しで検索エンジンのGoogleが起動し、検索したい箇所を丸で囲えば自動検索が開始される。囲い方は正確でなくてもいいという。なお、こちらはGalaxy特有の機能ではなく、Google標準機能がGalaxy S24シリーズにいち早く実装されたのだという。

カメラの撮影、再生、編集にもAIを活用
 アウトカメラはGalaxy S24とGalaxy S24+ともに約1000万画素の光学3倍ズームレンズ、約5000万画素の広角かつ2倍光学ズームが可能なレンズ、約1200万画素の超広角レンズで構成される。

 暗所撮影も強化され、暗い場所で動画を撮影する際、アウトカメラとインカメラの両方に搭載された高度なノイズ低減アルゴリズムにより、鮮明さを保ったまま明るい仕上がりになるという。

 編集サジェスト機能も実装した。撮影後に余分な反射のみを削除できるようになった他、撮影した写真の角度を補正し、不足した部分はAIで生成できるようになった。撮影後に人や物の位置を微調整することも可能になった。対象のオブジェクトのみを移動させると、元にいた場所の背景がAIで生成される。

 ギャラリーアプリでの動画再生時にもAIが活用される。インスタントスローモーション機能により、通常速度の動画でもよりスムーズで自然なコマ送りが行える。撮影した動画を長押しすると、インスタントスノーモーションがAIを利用して、動画の「動き」を予測し、追加で必要になるフレームを生成する。

 カメラアプリでの撮影から閲覧までを自然かつ立体的に表示できる。SNSにも最適化されているため、スーパーナイト、HDRの情報もSNSに引き継げる。撮影からソーシャルでの共有までをクリエイティブにサポートする。

その他のスペック
 Galaxy S24は6.2型の有機ELディスプレイを搭載。大きさは約70.6(幅)×147(高さ)×7.6(厚さ)mmとなっている。重量は約168gだ。

 Galaxy S24+は6.7型の有機ELディスプレイを搭載する。大きさは約75.9(幅)×156.5(高さ)×7.7(厚さ)mmとなっており、S24よりも一回り大きなサイズ感だ。重量はS24より約28g重い約196gだ。

 輝度はどちらも2600ニト、リフレッシュレートは1~120Hzの可変式となっている。

 プロセッサはどちらもQualcommのSnapdragon 8 Gen 3 for Galaxy。メモリはS24が8GB、S24+が12GBで、内蔵ストレージはS24が128GB、256GB、512GB、S24+は256GBと512GBのラインアップで展開される。なお、microSDスロットは両モデルともに非搭載となる。

 バッテリーの容量はS24が4000mAh、S24+が4900mAh、出力はS24が25W、S24+が45W。どちらもワイヤレス充電とワイヤレス給電に対応する。SIMはnanoSIMとeSIMを搭載する。

 カラーはチタニウムブラック、チタニウムグレイ、チタニウムバイオレット、チタニウムイエローの4色。フレーム部にアーマーアルミニウムが使用され、マットな仕上げとなっている。耐久性についてはどちらもIP68等級の防塵(じん)・防水性能を有している。

 この他、純正アクセサリーとして「Silicone Case」、手を引っかけて滑り落ちないようにするためのストラップが付いた「Standing Grip Case」、背面に好きな絵柄のシートを入れておける「Keith Haring Flipsuit Case」を用意している。

スマートフォン年間出荷台数、Samsungが13年ぶり首位陥落、Appleが初のトップ

IDCの調査によると、世界のスマートフォン出荷台数で2023年にAppleがSamsungを上回り、初めて年間トップに立った。前回、Mobile Phone TrackerでSamsung以外の企業が年間首位になったのは2010年で、その時の1位はNokiaだった。

2023年のスマートフォンの出荷台数(暫定値)は11億6690万台で、前年比3.2%減だった。これは過去10年で最低の水準だ。世界的なインフレ、マクロ経済の減速を背景に、スマートフォンの買い替えに消費者が消極的になり成長が低下した。

メーカー別ではAppleが前年比3.7%増の2億3460万台、シェアは過去最高の20.1%だった。2位のSamsungは同13.6%減の2億2660万台でシェアは19.4%。Xiaomiが3位で出荷台数は1億4590万台(同4.7%減)だった。

IDC、2023年の世界スマートフォン出荷台数とシェア(暫定値、出荷台数の単位:100万)

Appleは上位3メーカーの中で唯一プラス成長を継続している。買い替えサイクルが長期化する一方で、プレミアム・デバイスが市場の20%を占め、さらに増加傾向にある。ハイエンド帯でiPhone人気は高く、下取りや無利子・分割払いなど顧客の買い替えを支援する充実したプログラムがAppleの強みになっているとIDCのナビエラ・ポパル氏は指摘している。調査結果は暫定値であり、「変更される可能性がある」としているが、1月16日にCanalysが公表したスマートフォン出荷台数調査結果でも、通年でAppleがトップとなっている。

Samsungの首位陥落について、ポパル氏はAndroidスマートフォン市場の多様化の影響を原因の1つに挙げている。2023年後半にTranssionとXiaomiの廉価帯製品が新興市場で大きく伸びた。また、制裁の影響を受けていたHuaweiが中国市場で競争力を高めており、ハイエンドの低価格帯でOnePlus、Honor、Googleが存在感を増している。

2023年は前年比3.2%減だったが、最後の第4四半期(10〜12月期)の出荷台数は3億2610万台で前年同期比8.5%増だった。近年の低迷から回復する兆しが見える。Androidプラットフォームを支えるGoogleが「Pixel Fold」を追加するなどフォルダブルが定着しており、さらに生成AIブームからスマートフォンのAI機能が注目を集め始めている。「全体として、スマートフォン分野は非常に興味深い時代に向かっている」とポペル氏は述べる。

IDC、2023年10〜12月期の世界スマートフォン出荷台数とシェア(暫定値、出荷台数の単位:100万)

ドコモの「Galaxy S23/S23 Ultra」がAndroid 14にアップデート可能に

NTTドコモは、12月5日に「Galaxy S23 SC-51D」「Galaxy S23 Ultra SC-52D」をAndroid 14へアップデートした。

Android 14では、壁紙やロック画面などのカスタマイズ方法を追加。自分のスタイルに最も合うフォントの種類、ウィジェット、色、構成を選択でき、AI を使用して状況に応じて画面を調整する。 Android 13でのハイダイナミックレンジ(HDR)動画のサポートに続き、Ultra HDRでのHDR画像をサポートする。

 アプリごとに分離されている健康に関するデータを1つに保存し、プライバシーを一元管理するヘルスコネクトを追加。各種ヘルス&フィットネスアプリに接続して同期すれば利用できる。位置情報などの情報へのアクセスをアプリに許可するよう求められた場合、アプリが位置データを第三者と共有している際に通知が表示されるようになった。

 視覚/聴覚障がいを持つユーザー向けの機能も搭載し、拡大鏡はピンチ操作で拡大や縮小が可能。拡大鏡がオフにならないよう設定もでき、読みやすさを損なわないテキストサイズの変更に対応する。聴覚補助の取り組みも更新し、補聴器を接続して操作する直感的な設定機能も備えた。

 あわせて、One UI 6ではクイックパネルやロック/ホーム画面、マルチタスクの使いやすさを向上させた。カメラ、ギャラリー、写真エディター、動画プレイヤーの機能拡充のほか、天気、カレンダー、リマインダー、スマートセレクト、アクセシビリティなどの機能強化も行う。

 端末本体での更新はホーム画面で「設定」→「ソフトウェア更新」→「ダウンロードおよびインストール」と選択し、画面の案内に従って操作する。更新時間は端末本体(Wi-Fi)で約43~45分、PCで約96分。最新ビルド番号はGalaxy S23が「UP1A.231005.007.SC51DOMU1BWK5」、Galaxy S23 Ultraが「UP1A.231005.007.SC52DOMU1BWK5」。

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Pixelスマホの“7年アップデート保証”が与える影響 iPhone並みの長寿に?

Googleが10月12日に発売した最新スマートフォンPixel 8とPixel 8 Pro。AIを利用した「音声消しゴムマジック」「ベストテイク」などの新機能が注目されていますが、7年間のアップデート保証を打ち出したことも大きな話題となっています。

 Android端末のアップデート保証はメーカーによってかなり差があり、アップデート保証を明確にうたっていないメーカーも多いです。最近は少ないかもしれませんが、過去には発売後に一度もアップデートを行わずに終売ということもありました。とはいえ、大手メーカーはそれなりに長期間の保証を打ち出しており、Samsungは、Galaxy S21シリーズ以降、5年間のセキュリティアップデートと4世代のOSアップデートを提供しています。

 シャープのAQUOS R8シリーズでは、OSアップデートを最大3回、セキュリティアップデートを最大5年提供するとしています。ただ、シャープの「最大」という書き方はかなり曖昧で、実際には1回あるいは0回であったとしても間違いにはなりません。できたら、「最低何回」とうたってほしいところです。

 一方、Pixelに関しては、Pixel 6以降はOSアップデートが3年、セキュリティアップデートの提供期間は最低5年となっています(それ以前はどちらも最低3年)。

 Appleは、iPhoneのアップデート保証期間を公式には明かしていません。最新OSが登場する場合に、それをサポートする機種が明かされ、そこから漏れたものはサポート対象外となる形です。最新のiOS 17では、2017年発売の「iPhone 8/8 Plus」と「iPhone X」がサポート対象外となりました。年数で言うと、iPhone 8/8 PlusとiPhone Xは6年間サポートされていたことになります。

 また、サポートが終了しても、緊急性が高いセキュリティアップデートに関しては旧機種にも提供しています。直近では2022年にサポート終了したiPhone 6sやiPhone 7などに対してもセキュリティアップデートが公開されていました。

 実際のところ、アップデートが7年保証されるとしても、7年間同じスマートフォンを使い続けるのかという問題はあります。10万円を超えるハイエンドモデルを購入したとしても、2~3年もすれば性能的にはそのときのミドルクラスに並ばれてしまいます。ただ、全ての人がスマートフォンでゲームを含めたあれやこれやをしたいと思っているわけではなく、通話やSNS、メールができれば十分という人もいるでしょう。そういう人にとっては、1台を長く使えることは大きなメリットとなります。

なぜアップデート保証期間が「7年」なのか
 ところで、Pixel 8/8 Proのアップデート保証は、なぜ6年でも8年でもなく7年なのでしょうか。

 最近ではどのメーカーも盛んにサステナビリティをアピールしている他、スマートフォン価格の高騰もあって同じ端末をできるだけ長く使い続けようという動きが高まっています。欧米を中心に盛り上がっている修理する権利の法令化も、この一環といえるでしょう。そして、Pixel 8/8 Proのアップデート保証が7年になったのも、各種法令への対応ということが大きいように思います。

 米国カリフォルニア州では、2024年7月から「修理する権利を認める法律(SB-244)」が施行されます。この州法では、100ドルを超える製品は保守パーツを7年間保存する義務があると定められており、これにはソフトウェアも含まれます。

 また、EUでも、2025年6月に施行予定の「スマートフォン、スマートフォン以外の携帯電話、コードレス電話およびスレート タブレットのエコデザイン要件」によって、スマートフォンの保守パーツは7年間、ソフトウェアアップデートは販売終了から最低5年間提供するよう定められています。最近のPixelはおおむね1年で販売終了となるので、7年間提供するのであればこの要件は満たせます。

 なお、こうした修理する権利は、これまでAppleやGoogleは一貫して反対の姿勢を示していましたが、カリフォルニア州のSB-244に関しては、Appleが一転して支持する姿勢を示したと報じられていました。

 Appleが支持に回った理由は定かではありませんが、7年保証は全てを自社でコントロールしているAppleなら対応は難しくないものの、Android勢は追従できなくなるとの思惑もあったのかもしれません。

 こうした法令が導入されると、AppleやGoogle、Samsungなどの大手は対応できそうですが、Androidの大多数を占めるエントリークラスを手掛ける中国メーカーは対応が難しいはずです。ただ、こうしたメーカーはそもそも欧米市場での展開を行っていないことも多いです。また、大手メーカーであっても、長期保証を行うための費用を端末に乗せていく必要があるはずです。

 このため、長期保証をうたいグローバル展開する高価なハイエンドモデル、保証は短いものの安価なエントリーモデルという形で、市場のすみ分けが進んでいくのかもしれません。

「iPhone 15(仮)」の発表・発売日はいつ? ラインアップはiPhone 14から変化なし?

すっかり秋の風物詩となったAppleのスペシャルイベント。2023年もその開催日を予想する季節となりました。既にネット上では、今回発表されるであろう「iPhone 15(仮)」についてさまざまなうわさが飛び交っています。そんなうわさの中から、今回はスペシャルイベントの日程とiPhone 15(仮)のラインアップについてまとめてみました。

スペシャルイベントは9月12日(現地時間)開催か?
 Appleはここ数年、9月の第3週の火曜日(日本時間では水曜日)にスペシャルイベントを開催しています。ただ、2022年は1週早く第2週、かつ水曜日の9月7日に開催されました。

 例年通りであれば、2023年は9月12日(火)の開催と予想され、Appleの情報に詳しいBloombergのMark Gurman氏も、9月12日(火)あるいは13日(水)に発表が行われ、9月22日頃に発売されると予想。イベントはiPhone 14と同じく、事前に録画した動画を流し、その後ハンズオンが行われる方式になるともしています。

 また、9to5Macは複数の情報筋からの話として、米携帯キャリア各社は9月13日に大きなスマートフォンの発表があるため、従業員に休暇を取らないよう要請しているという話を伝えています。これが必ずしもiPhoneの発表とは限りませんが、直近ではSamsungもGalaxy Zシリーズを発表済み。Google Pixel 8の発表がないわけではありませんが、例年通りならこちらは10月になるはずです。このため、iPhoneの発表と考えるのが自然でしょう。

ラインアップはiPhone 14シリーズと同じ4種類
 iPhone 15(仮)シリーズのラインアップに関しては、iPhone 14シリーズとおなじ4種類になるというのがネット上でのうわさの主流です。画面サイズに関しても、iPhone 14シリーズから大きな変更はないと予想されています。

iPhone 15(6.1型)
iPhone 15 Plus(6.7型)
iPhone 15 Pro(6.1型)
iPhone 15 Pro Max(6.7型)

 画面サイズは変わらないものの、iPhone 15 Pro、Pro Maxに関しては低圧射出オーバーモールディング(LIPO)という技術によりベゼルが現在の2.2mmから1.5mmに狭額縁化。また、iPhone 15と15 Plusは、iPhone 14 Proと同じA16 Bionicを搭載し、iPhone 15 Proと15Pro Maxは新しい3nmプロセスのチップ(A17 Bionic)に移行するとMark Gurman氏は予想しています。

 加えて、Proモデルではサイレントボタンがカスタマイズ可能なアクションボタンに置き換えられるようです。MacRumorsによると、このアクションボタンには9つの異なる操作が設定できることが、iOS 17β4のコードから判明。具体的な機能については不明ですが、機能名としては「アクセシビリティ」「ショートカット」「サイレント モード」「カメラ」「フラッシュライト」「フォーカス」「拡大鏡」「翻訳」「ボイスメモ」の9つがリストされているとのことです。

 この他、iPhone 15(仮)シリーズでは、いよいよLightningが廃止されてUSB Type-Cを採用、iPhone 15 Pro Maxではペリスコープレンズを採用するなどのうわさもでています。

 こうした情報は、ある程度確度の高そうなものもありますが、あくまでも非公式な予想や臆測に過ぎません。うわさ話で仕様を予想しつつ、イベントでの答え合わせを楽しみにしたいところです。

最新Galaxy Zシリーズ、Fold 5の人気は相対的にダウン、Flipの割合アップ

先日正式発表されたサムスンの最新フォルダブル・スマートフォン、Galaxy Z Flip 5とGalaxy Z Fold 5。

事前リークでほとんどの情報が判明していたということもあって、発表会自体はそれほど大きな注目は集めませんでしたが、当面の間ファルダブル市場での主役となることは間違いなさそう。

また、両モデルとも国内ではドコモとauが取り扱うことが確定しています。

そんな最新Galaxy Zシリーズですが、今回、小型の縦開きタイプのFlip 5と大型の横開きタイプのFold 5の「バランス」にちょっとした変化が起きていることが明らかになりました。

有名リーカーのIce universe氏が韓国メディアからの情報を伝えたもので、以下はGalaxy Z Flip5とZ Fold5、そして前世代のZ Flip4とZ Fold4の予約開始1週間時点での予約販売台数を比較したもの。

Galaxy Z Flip5とFold5の合計予約販売台数:102万台
Flip5の予約販売台数:71.4万台
Fold5の予約販売台数:30.6万台
Flip5とFold5の比率:7:3

Galaxy Z Flip4とFold4の合計予約販売台数:97万台
Flip4の予約販売台数:58.2万台
Fold4の予約販売台数:38.8万台
Flip4とFold4の比率:6:4

Galaxy Z Flip/Fold 5の合計での予約販売台数は前モデルよりも好調ですが、その増加分はFlip 5によるもので、Fold 5の予約台数は大きく減少。
その結果、FlipとFoldの売上台数比率も変化しています。

これ、そもそも国内ではGalaxy Z FlipよりもFoldの方が人気、という印象ですが、韓国では逆というのが少し意外。
そして今回の「5」では、そのFlipとFoldの人気差がさらに広がる、ということになりそうです。

また、同様の傾向が日本でも見られるのであれば、国内市場でもFilpの売上台数が増え、Foldが不調、という可能性もありそうです。

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Samsung、最新CPU搭載&防水対応の「Galaxy Tab S9」シリーズをグローバル発表

Samsungは7月26日に韓国・ソウルで開催したイベント「Galaxy Unpacked July 2023」において、Android搭載ハイパフォーマンスタブレットの最新モデル「Galaxy Tab S9」シリーズ3機種をグローバル発表した。日本での発売については現時点でアナウンスはない。

ラインナップは、11インチディスプレイ搭載の「Galaxy Tab S9」、12.4インチディスプレイ搭載の「Galaxy Tab S9+」、14.6インチディスプレイ搭載の「Galaxy Tab S9 Ultra」の3機種。それぞれにWi-Fiモデルと5Gモデルが設定される。一部市場では、発表当日より予約の受付を開始し、8月11日より発売となる。価格は、「Galaxy Tab S9」が799ドルより、「Galaxy Tab S9+」が999ドルより、「Galaxy Tab S9 Ultra」が1,199ドルより。日本での販売予定については現時点ではアナウンスされていない。

CPUは3機種共通で、最新モバイルプロセッサのGalaxy向けカスタマイズ版であるSnapdragon 8 Gen 2 Mobile Platform for Galaxy。メモリ/ストレージの構成は機種によって異なり、「Galaxy Tab S9」は8GB/128GBと12GB/256GBの2グレード、「Galaxy Tab S9+」は12GB/256GBと12GB/512GBの2グレード、「Galaxy Tab S9 Ultra」は12GB/256GB、12GB/512GB、16GB/1TBの3グレード構成となる。

カメラは、「Galaxy Tab S9」がリア/フロントとも1眼、「Galaxy Tab S9+」がリア2眼/フロント1眼、「Galaxy Tab S9 Ultra」がリア/フロントとも2眼の構成。

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