「Android 15」のデベロッパープレビュー 1が登場

Googleは2月16日(現地時間)、次期モバイルOS「Android 15」の最初のデベロッパープレビュー版(デベロッパー プレビュー 1)を公開した。専用サイトからシステムイメージをダウンロードし、インストールできる。対応する端末は、Pixel 6/6 Pro/6a、Pixel 7/7 Pro/7a、Pixel Fold、Pixel Tablet、Pixel 8/8 Pro。Pixel 5以前のモデルは対象外になった。

 デベロッパープレビューは上記のPixelシリーズを持っていれば誰でもインストールできるが、あくまでも開発者のためのプレビューだ。先行ユーザー向けのβ版は4月ごろに公開される見込み。正式版は例年秋ごろにリリースされてきた。

 Googleは、「Android 15では、生産性の向上に役立つプラットフォームを構築するための取り組みを継続すると同時に、最も多様なデバイスのラインアップ上で優れたメディアエクスペリエンスを生み出し、バッテリーへの影響を最小限に抑え、スムーズなアプリのパフォーマンスを最大化し、ユーザーのプライバシーとセキュリティを保護するための新機能を提供」するとしている。

 一般ユーザーにも関係する新機能をピックアップすると;

端末の画面全体ではなく、アプリウィンドウのみなどを共有あるいは録画可能になる
「ヘルスコネクト」で、フィットネスや栄養などに関する新たなデータタイプをサポート
作曲アプリが仮想MIDI 2.0としてシンセサイザーアプリを制御できるようになる

 例年通りであれば、Android 15の正式版リリースのころには、次期Pixelシリーズも発表されるだろう。

折りたたみスマホの価格破壊 14万円のHONOR「Magic Vs2」は“横折り世界最軽量”229g

折りたたみスマートフォンは各メーカーのフラグシップクラスの製品ということもあり、Googleの「Pixel Fold」が約25万円などかなり高価になっています。それでも中国ではXiaomiが1万元(約20万円)を切るモデルを出してから徐々に価格が下がり始めており、各メーカーの競争も激しさを増しています。

 そのような状況の中で、HONORは世界最薄の折りたたみ「Magic V2」やファッション製品を狙った「V Purse」など、折りたたみスマートフォンの投入にアグレッシブな動きを見せています。

 そのHONORが放つ「大衆向け折りたたみ」モデル、それが「Magic Vs2」です。

 Magic Vs2はプロセッサにSnapdragon 8+ Gen 1を搭載しており、2世代前とはいえ今でも十分な高性能です。ディスプレイは開くと7.92型、閉じると6.43型。十分な広さを持っています。驚くべきは価格で、中国では6999元(約14万円)です。同社のV Purseは5999元ともっと安いのですが、V Purseはプロセッサがミドルハイレンジ、外折り式7.71型ディスプレイ、バッテリーがやや弱いなど、Magic Vs2と比べると性能はかなり劣ります。Magic Vs2はハイエンドクラスの性能を持ちながら価格を抑えているのです。

 カメラは5000万画素と1200万画素の超広角、2000万画素の2.5倍望遠を搭載しており、十分な性能を誇ります。なお世界最薄のMagic V2は同じカメラ構成で超広角が5000万画素。両者十分互角に使えるカメラを搭載しているといえます。

 本体の厚さは閉じたときが10.7mm。これはMagic V2の9.9mmより厚いものの、Huaweiの薄型モデル「Mate X3」の11.1mmより薄いのです。しかも重量は229gで、Magic V2の231g、Mate X3の239gより軽量。Magic Vs2は実は世界最軽量の横折り型スマートフォンだったのです。

 開いたときの厚さもMagic Vs2が5.1mm、Magic V2が4.8mm、Mate X3が5.3mm。価格を抑えたにもかかわらず、かなりの薄型化を実現しているのです。

 高画質なカメラを薄いボディーで使うことができるので、写真や動画の撮影も軽快に行えます。大きなディスプレイはライブプレビューも見やすいですし、撮影した後も細かいところまでしっかりと確認できます。

 本体をL字に曲げて使えるフレックスモードにも対応します。実は最薄モデルのMagic V2はフレックスモードがほぼ使えず、ディスプレイを「開く」「90度」「閉じる」の位置でしか使えません。使い勝手を考えると、実はMagic Vs2の方が便利なのです。

 実はMagic Vs2のディスプレイサイズはMagic V2と同一です。しかし本体の大きさを比べると、Magic Vs2の方がやや大きくなっています。これはコストダウンを図ったためにベゼルサイズに余裕を持たせているのでしょう。とはいえ、重量は軽く、厚みも他社の折りたたみモデルより十分薄いMagic Vs2は、折りたたみスマートフォンの中で最もコスパの高いモデルといえます。

AppleがiPhoneの「RCS」採用を決めたワケ それでも“フキダシの色”は変わらない?

以前から、GoogleがAppleに対して導入を呼び掛けていたRCSに関して、Appleは2024年後半にサポートする方針を明らかにしました。RCSの採用が実現すれば、AndroidとiPhoneユーザー間でも、これまで以上に気軽に画像の送受信などが行えるようになります。

 RCS(Rich Communication Services)は、SMSやMMSに代わる高機能なメッセージングサービス。従来よりも大きな添付ファイルを送ることができる他、グループチャットなどにも対応します。当初は特定の通信キャリア間でしか利用できませんでしたが、現在はAndroid標準のメッセージアプリがRCSをサポートするなど、利用できる場所が増えています。なお、日本ではAndroidのメッセージを使えば、キャリアに関係なくRCSを利用できるほか、ドコモ、au、ソフトバンクが共同で「+メッセージ」を提供。楽天もRakuten LinkでRCSをサポートしています。

 これまでAppleはRCSをサポートしておらず、Appleデバイス同士ではiMessageにより実現していました。iMessage自体、SMSやMMSも利用できますが、AndroidなどAppleデバイス以外との通信時にはSMSやMMSになってしまい、送れるファイルに制限がかかったり、エンドツーエンドの暗号化が行われなかったりといった弊害があります。1対1の通信であれば、そういうものだと割り切ってしまうこともできますが、グループチャットを行う場合、1人でもAndroidが混ざっていると、全員に制限がかかってしまいます。

 また、iMessage同士のやりとりは青い吹き出しで表示され、制限のかかるAndroidなど他のデバイスとのやりとりは緑の吹き出しで表示される仕様です。日本ではLINEやSNSのDMでのやりとりが主流になっているためか、ほとんど問題になることがありませんが、米国のティーンの間では、(機能が制限される)緑の吹き出しはダサいとされ、疎外感を味わったりいじめの対象になったりするなど、いわゆる「グリーンバブル問題」も発生しています。

 こうしたこともあり、Googleは以前からAppleに対してRCSの採用を呼び掛けており、2022年には専用キャンペーンサイトを公開していました。

 また直近では、2023年11月にNothingがAndroid上からiMessageを利用できる「Nothing Chat」をリリース。12月には同じくAndroidからiMessageとやりとりできる「Beeper Mini」が公開されています。

 Beeper Miniの開発元であるBeeperは、AndroidとiPhoneのメッセージのやりとりは、暗号化されないSMSになってしまい安全性が低下していると、アプリリリースの正当性を訴えています。

 現状、iMessageとそれ以外のやりとり(SMS/MMS)では大容量のファイルが送れない、暗号化されないなどの制限がかかってしまいますが、RCS同士であれば大容量ファイルの送受信や暗号化も対応済み。AppleがRCSを採用するのであれば、少なくとも原因の1つである暗号化を含む機能制限に関してはクリアされるはずです。

 ただ、Appleがメディア向けに発表した内容では、「RCSユニバーサルプロファイルは、SMSやMMSと比較してより優れた相互運用性を提供できると考えています。これはiMessageと並行して機能するもので、Appleユーザーにとって引き続き最適かつ最も安全なメッセージング体験となります」としており、RCSサポート後もiMessageは継続する意向です。要するに、SMS/MMSはRCS対応となりますが、iPhone同士であれば従来通りiMessageが利用されます。

 もともとiMessageの吹き出しの色分けは、暗号化されているかどうかが一目で分かるようにとの意味合いがありました。RCS採用によって暗号化通信が行えるようになるのなら、iMessage以外とのやりとりでも青い吹き出しで表示して構わないのではと思いますが、AppleのことなのでiMessageとそれ以外を明確に区別するため、色分けは継続する可能性がありそうです。

 RCS採用は2024年後半ということなので、恐らくは次期iOS 18での対応となるのでしょう。

 Appleのティム・クック氏は「RCSに関してユーザーからの強い要望は出ていない」とRCS採用に否定的な立場でしたが、ここにきてRCS採用に動いたのは、EUのデジタル市場法(DMA)の影響がありそうです。

 EUは2023年9月、独占的なデジタルプラットフォームを運営する「ゲートキーパー」としてAppleやGoogleを含む6社を指定していしました。ゲートキーパーとして指定された企業は、2024年3月までにDMAに基づく義務を順守し、解決策の詳細を記載した順守報告書を提出しなければなりません。Appleが独占的なプラットフォームとして指定されたのは「App Store」「Safari」「iOS」のみですが、iMessageについても規制対象とするか継続調査が行われています。

 AppleがこのタイミングでiMessageでのRCSサポートを発表したのは、Googleらの呼びかけが功を奏したというよりも、iMessageが独占的プラットフォームとして指定されるのを避けるのが狙いだったのかもしれません。ただAppleの思惑はどうあれ、ユーザーにとっては便利になるのは間違いないでしょう。

Android 15の新機能「ボイス・アクティベーション」でハンズフリーでのサードパーティアプリ起動が可能に

Androidスマホの音声アシスタントと言えば「OK Google」で知られるGoogleアシスタントをはじめ、Amazon Alexa、GalaxyならBixby、AQUOSならばエモパーなどがあります。

これらの音声アシスタントは、ハンズフリーで天気をチェックしたり、アラームをセットしたり、音楽を再生したり、何かを調べたりと、何かと便利である一方で、バックグラウンドから起動できる音声アシスタントはGoogleアシスタントとBixbyのみ。

これは主にユーザーのプライバシー保護の理由からと言われています。

しかし今回、Googleの次期OS、Android 15の「ボイス・アクティベーション」と呼ばれる新機能は、プライバシーを保護する「アダプティブ・センシング」技術を使用することで、この問題を解決できる可能性があるようです。

Android Authorityが発見、伝えたもので、Android 14 QPR2ベータ版には音声起動アプリ用の隠しページがあることが判明。

このページは「設定」>「アプリ」>「特別なアプリへのアクセス」の下に表示され、新しい音声起動許可を与えるアプリを指定できるとのこと。

また、権限の説明によると、音声起動は「音声コマンドを使用して、ハンズフリーで承認されたアプリをオンに。内蔵のアダプティブ・センシングにより、データはあなただけに非公開になります」との記述があったとのこと。

要は、Android 15ではユーザーのプライバシー保護に関する新しい技術が導入されるため、結果的にユーザーはGoogleアシスタント以外のサードパーティアプリも起動・音声操作ができるようになる、ということ。

これ、例えば理屈上では「OK LINE」と言えば、LINEアプリが開き、ハンズフリーでメッセージをチェックしたり返信したりということも可能になるということだと思われます。

音声アシスタントは、少なくとも日本の街中ではあまり使用しているのを見かけませんが、サードパーティーアプリも利用できるようになる、となれば意外とユーザーが増えるのかもしれませんね。

Android 14、次回大型アプデでバッテリー健康状態と交換時期を知らせる新機能搭載へ

Googleの最新Android OS、Android 14。

今月初め、Pixelスマートフォンに対しては「Feature Drop」こと、初めての大型アップデート、Android 14 QPR1が提供されました。

そして今回、次回の大型アップデート「Android 14 QPR2」で追加される可能性の高い新機能についての興味深い情報が見つかりました。

Android AuthorityがQPR2 Beta2のコード内から見つけた情報によると、次回アップデートではバッテリー情報を見る機能の一部として「Battery Health」という項目が追加されるとのこと。

これはその名の通りバッテリーの「健康状態」、つまり劣化状態を教えてくれる機能になる模様です。

また、この機能の一部として、バッテリーの状態をアイコンで表示するようにもなるとのこと。

おそらく左のアイコンはバッテリーの劣化が著しい際に表示。
真ん中の「リカリブレーション」アイコンはバッテリーの状態をチェックしている際に表示。
そして右のアイコンはバッテリーの状態が不明であるときに表示されるようです。

なお、同サイトによると、このアップデートではさらに搭載されているバッテリーがオリジナルのものか、交換されたものか、判定不能なものなのかを表示する機能も追加される模様です。

多くのAndroidスマートフォンはここ数年でアップデートサポート期間が大きく伸びてきており、特に最新のPixel 8/8 Proは7年間OSアップデート保証がされています。

実際にこれだけの長い間同じ端末を使うとなると、バッテリーの劣化は避けられず、おそらく1~2回はバッテリー交換が必要になる可能性も高いと思われます。

そういった意味で、OSレベルでこういったバッテリーの健康状態や交換時期を教えてくれる機能、というのは今後重宝しそうですね。

スマートフォンの「アップデート」でやってはいけないこと

機能追加や不具合・セキュリティ対応など、定期的に実施されているスマートフォンのアップデート。普段何げなくアップデートを行っている人も多いと思いますが、アップデート中に絶対にやってはいけないこと、事前にやっておいた方がいいことなどもあります。今回はこうした内容についてまとめてみました。

アップデート前にやっておくこと
 アップデート前にやっておくこととしては、何よりもデータのバックアップが挙げられます。これは昔から言われていることではありますが、実践している人は意外と少ないかもしれません。iPhoneではiCloudに、AndroidはGoogleドライブに自動でバックアップを行うように設定できますが、リアルタイムにバックアップされているわけではないので、万が一に備えてアップデート前にバックアップを実施しておくようにしたいところです。

 また、セキュリティアップデートはともかくとして、Android 12から13、iOS 15から16などのメジャーアップデートの場合、新バージョンではそれまで使えていたアプリが動作しなくなるということも起こりがちです。最近ではアップデートの正式リリース前にOSのβ版がリリースされ、開発者が動作確認・修正を行える期間が設けられていますが、全ててのアプリがすぐに対応するわけではありません。動作しなくなると困るアプリやゲームがある場合は、すぐにアップデートせず、SNSなどでアプリの公式アカウントから何か情報が発信されていないか確認してみてください。

アップデート中にやってはいけないこと
 アップデート中に絶対にやってはいけないことは、電源を落とすこと。端末が初期化されたり、最悪の場合は起動不能になったりすることもあり得ます。アップデートが遅々として進まず、いったん再起動してみようかという誘惑にかられることもありますが、何もせず、じっと待つのが正解です。

 iPhoneのアップデートで進捗(しんちょく)バーが進まず止まっているように見える場合、電源キーやボリュームキーを軽く押してみてください。アップデートが進行中の場合、その旨のメッセージが表示されるので、そのまま待ちましょう。もしも何も反応がない場合は、強制的に再起動する必要があります。

 また、アップデート中のバッテリー切れにも注意しましょう。基本的に、アップデート開始時に一定のバッテリー残量がないとアップデートできないようになっていますが、何かのきっかけでアップデートに時間がかかってしまったり、バッテリーが劣化したりしていて予想以上に消耗が激しいことなども考えられます。可能であれば、アップデート中は充電ケーブルを挿しておくのが安心です。万が一、アップデート中に電源を切るなどして起動不能になった場合、iPhoneならPC(Mac)と接続して復旧できることもあります。

 Androidの場合、リカバリーモードに入り、そこから端末の初期化(factory reset)を試みることになります。リカバリーモードの入り方は機種によって若干異なりますが、多くの場合は「電源」キーと「ボリューム下」の同時押しとなっています。ネットで「機種名 リカバリーモード」などで調べると方法が見つかるはずです。

 それでも回復しない場合には、iPhoneならApple、Androidなら各キャリアやメーカーにサポートを依頼する必要があるでしょう。

アップデート後に気を付けること
 アップデートが終わり、端末が起動すれば無事に終了ですが、先に書いた通り、アップデート後にそれまで使えていたアプリが利用できなくなることも起こりがちです。事前に不具合情報が出ていないか、アプリの公式サイトやSNSの公式アカウントで確認しておくことをおすすめしますが、もし確認していたにもかかわらずアプリが起動しなくなった場合、アプリの新バージョンが出ていないかApp StoreやGoogle Playで確認してみるといいでしょう。OSアップデートに合わせて、アプリもアップデートされていることがあります。

アップデートを行わないデメリット
 ここまでいろいろと書きましたが、こんなことに気を遣わなければいけないのならアップデートをしなくても、と考える人もいるかもしれません。もちろん、アップデートをしないという選択も使用者の自由ではありますが、それによるデメリットはしっかりと認識しておくべきでしょう。

 最も大きく影響するのが、セキュリティの問題です。OSのアップデートは機能追加などとあわせてセキュリティ関連の改善も行われています。このため、アップデートせずに利用し続けていると、ウイルスや不正行為に対して脆弱(ぜいじゃく)になり、思わぬ被害を受ける可能性が高まります。

 その他にも、OSのバージョンが1~2世代間が空くと、サポートを打ち切り、動作しないアプリも出てきます。これ自体、そこまで大きなデメリットは言えませんが、セキュリティの件と合わせて、何か特別な理由がない限りは、アップデートは早めに行っておくことをおすすめします。

Android 14に相当ヤバいバグ!ロックアウトや再起動ループ、勝手に初期化が発生

Googleの最新OS、Android 14。

すでにPixel 6以降のスマホ、タブレットに提供が開始されて1か月近くが経過しており、全体的な評価は上々。
これまではそれほど深刻な不具合・バグなどの報告はありませんでした。

しかし今回、Android 14アップデート後のPixelを特定条件下で使用する際に発生する、かなり「致命的」とも言えるレベルの重大なバグが発見された模様です。

テクノロジー関係のメディアでは非常に信頼性の高いars Techinicaが伝えたもので、これによると、Android 14へアップデートをしたPixel 6シリーズやPixel 7シリーズ、Pixel Tablet、Pixel Foldで、複数プロファイルを設定していると、ユーザーがデバイスのストレージからロックアウトされ、デバイスが「使えなくなる」というもの。

この問題は当初、Pixel 6シリーズのみで発生していると言われていましたが、その後被害報告が拡大。他のシリーズでも広範囲に発生していることが明らかになってきたようです。

Androidのユーザー・プロファイル・システムは、1つのデバイスで複数のユーザーを使用することができたり、また、「ホーム」と「仕事」のプロファイルを分割することで、重複するアプリを介して、仕事のデータと個人的なデータを分けて管理することができます。

しかし、今回のバグでは一つの端末に複数のプロファイルを設定して使っている場合に、特定のプロファイルのデータストレージにアクセスできなくなり、その結果、端末が再起動ループを繰り返したり、さまざまなエラーメッセージが表示、場合によっては端末が完全に工場出荷状態に初期化される例も発生している模様です。

そのため、同サイトでは複数プロファイル設定をしたPixel端末を使用している場合はできるだけ早くバックアップを取ることを勧めています。

また、同サイトによると、Googleは通常、OSにここまで深刻なバグが見つかった場合はすぐにでもOSアップデートのロールアウトを停止するそうですが、今回それがされなかったことに疑問を呈しています。

一方、同サイトによると、GoogleのIssue Trackerと見る限りではまだGoogle側もこの問題を認識しておらず、修正に向けた対処は開始すらしていないとのこと。

よって、現時点ではこのバグが次回以降のアップデートで修正される見込みはないということに。

複数のプロファイルで端末を使用しているPixelユーザーというのはそれほど多くはないと思いますが、被害を考えるとこれは相当深刻な不具合と言えます。

同条件でPixelを使用している方は複数プロファイルの使用自体をしばらくやめるか、データのバックアップを早急に取ることをおすすめします。

なお、この不具合がPixel限定で発生するものなのか、他メーカーのモデルでもAndroid 14アップデート後に発生するものなのかは不明。
後者だとバグの深刻さからすると、アップデートの提供時期がずれ込む可能性すらありそうです。

Android 12アプデ後にアプリが落ちる不具合の原因と対処法

国内でもかなりアップデート済みの機種が増えてきていますが、それと比例して増えているのがアプリ落ちの報告。

XperiaXiaomiGalaxyAQUOSなどの複数の機種、そして複数のアプリで報告が上がっています。

OSアップデートにこの手のトラブルは付き物、とも言えますが、どうも報告を見ているとAndroid 12に対応しているはずのアプリやネイティブアプリなどでも発生している模様。

というわけで今回はAndroid 12アップデート後にアプリが落ちる・強制終了をしているという方におすすめの「とりあえず」の対象方をご紹介します。

Android 12アプデでアプリが落ちるようになった場合の対処法
このAndroid 12アプデ後のアプリ落ち問題、多くのケースで「Webview」の古いバージョンが原因となっていることが多い模様。

よって、マニュアルでWebview(正式名称は「AndroidシステムのWebview」)を最新のものにアップデートすることでアプリ落ちが改善する可能性が高いです。

Google Playストアアプリを開く
画面上の検索欄に「Webview」と入力
「AndroidシステムのWebview」を選び「更新」をする

なお、Playストアの設定内になるアプリの自動更新が「Wi-Fi経由のみ」でほとんどデータ通信のみ、という方や「アプリを自動更新しない」になっているとこのWebviewが古いバージョンのまま、というケースが多いようです。
Android 12にアップデートをしたら一度確認しておきましょう。

Webviewの初期化で効果がある場合も
一方、このWebviewがらみの不具合が厄介なのは逆に最新のWeviewのバージョンが不具合の原因となっていることもあるという点。

すでにWebviewが最新なのにもかかわらずアプリ落ちが発生している場合やアップデートしたのにも問題が発生している場合は逆に以下の方法でWebviewの初期化をお勧めします。

Google Playストアアプリを開く
画面上の検索欄に「Webview」と入力
「AndroidシステムのWebview」を選び「アンインストール」をする
ちなみにここでいう「アンインストール」はあくまで過去のアップデートのアンインストールで、アプリ自体がアンインストールされるわけではありません。

なお、これは今回のAndroid 12に限ったことではありませんが、アプリ側が最新OSに未対応だったり、一応対応していてもバグがあるといったケースも多々あります。

この場合は今回紹介した方法では対処できず、アプリ側の対応を待つしかないというケースがあることはあらかじめご了承ください。

Pixel 8シリーズでデータ通信時の異常発熱とバッテリー異常消費の不具合報告多数

Googleの最新フラッグシップ、Pixel 8シリーズ。

この最新Pixelでデータ通信に絡む端末の過熱問題および異常なバッテリー消費の報告が複数挙がっていることが明らかになりました。

Android Policeが伝えたところによると、現在、RedditやGoogle公式フォラム、XDAなどで、Pixel 8およびPixel 8 Proでデータ通信をしていると端末が過熱し、バッテリーの消費速度が異常に速くなる、といった報告が「大量」にでているとのこと。

また、一部のユーザーはこの状態になるとデータ通信自体が途切れたりするといった通信不具合も発生しているとのこと。

一方、この問題はWi-Fi通信時には発生せず、また、同じデータ通信時でも5G通信でのみ発生するといった報告も上がっています。

そのため、通信設定を4G通信のみにすることでかなり症状が緩和されるという報告もあります。

データ通信時の発熱と異常なバッテリー消費はPixel 6シリーズでも一時期大きな話題となり、これについてはサムスン製の通信モデムに原因があったとも言われています。

ただ、この問題は後の何度かのアップデートで徐々に改善したようで、現在では以前ほどひどい発熱・バッテリードレインの報告は見かけなくなりました。

よって、このPixel 8シリーズでも今後のソフトウェアアップデートで症状が改善するという可能性もあります。

なお、この一連の不具合は発売直後はあまり見られず、ここ1週間ほどで急増している模様。
よって、最新のGoogle Playシステムアップデートなどがトリガーとなっている可能性もありそうです。

Pixelスマホの“7年アップデート保証”が与える影響 iPhone並みの長寿に?

Googleが10月12日に発売した最新スマートフォンPixel 8とPixel 8 Pro。AIを利用した「音声消しゴムマジック」「ベストテイク」などの新機能が注目されていますが、7年間のアップデート保証を打ち出したことも大きな話題となっています。

 Android端末のアップデート保証はメーカーによってかなり差があり、アップデート保証を明確にうたっていないメーカーも多いです。最近は少ないかもしれませんが、過去には発売後に一度もアップデートを行わずに終売ということもありました。とはいえ、大手メーカーはそれなりに長期間の保証を打ち出しており、Samsungは、Galaxy S21シリーズ以降、5年間のセキュリティアップデートと4世代のOSアップデートを提供しています。

 シャープのAQUOS R8シリーズでは、OSアップデートを最大3回、セキュリティアップデートを最大5年提供するとしています。ただ、シャープの「最大」という書き方はかなり曖昧で、実際には1回あるいは0回であったとしても間違いにはなりません。できたら、「最低何回」とうたってほしいところです。

 一方、Pixelに関しては、Pixel 6以降はOSアップデートが3年、セキュリティアップデートの提供期間は最低5年となっています(それ以前はどちらも最低3年)。

 Appleは、iPhoneのアップデート保証期間を公式には明かしていません。最新OSが登場する場合に、それをサポートする機種が明かされ、そこから漏れたものはサポート対象外となる形です。最新のiOS 17では、2017年発売の「iPhone 8/8 Plus」と「iPhone X」がサポート対象外となりました。年数で言うと、iPhone 8/8 PlusとiPhone Xは6年間サポートされていたことになります。

 また、サポートが終了しても、緊急性が高いセキュリティアップデートに関しては旧機種にも提供しています。直近では2022年にサポート終了したiPhone 6sやiPhone 7などに対してもセキュリティアップデートが公開されていました。

 実際のところ、アップデートが7年保証されるとしても、7年間同じスマートフォンを使い続けるのかという問題はあります。10万円を超えるハイエンドモデルを購入したとしても、2~3年もすれば性能的にはそのときのミドルクラスに並ばれてしまいます。ただ、全ての人がスマートフォンでゲームを含めたあれやこれやをしたいと思っているわけではなく、通話やSNS、メールができれば十分という人もいるでしょう。そういう人にとっては、1台を長く使えることは大きなメリットとなります。

なぜアップデート保証期間が「7年」なのか
 ところで、Pixel 8/8 Proのアップデート保証は、なぜ6年でも8年でもなく7年なのでしょうか。

 最近ではどのメーカーも盛んにサステナビリティをアピールしている他、スマートフォン価格の高騰もあって同じ端末をできるだけ長く使い続けようという動きが高まっています。欧米を中心に盛り上がっている修理する権利の法令化も、この一環といえるでしょう。そして、Pixel 8/8 Proのアップデート保証が7年になったのも、各種法令への対応ということが大きいように思います。

 米国カリフォルニア州では、2024年7月から「修理する権利を認める法律(SB-244)」が施行されます。この州法では、100ドルを超える製品は保守パーツを7年間保存する義務があると定められており、これにはソフトウェアも含まれます。

 また、EUでも、2025年6月に施行予定の「スマートフォン、スマートフォン以外の携帯電話、コードレス電話およびスレート タブレットのエコデザイン要件」によって、スマートフォンの保守パーツは7年間、ソフトウェアアップデートは販売終了から最低5年間提供するよう定められています。最近のPixelはおおむね1年で販売終了となるので、7年間提供するのであればこの要件は満たせます。

 なお、こうした修理する権利は、これまでAppleやGoogleは一貫して反対の姿勢を示していましたが、カリフォルニア州のSB-244に関しては、Appleが一転して支持する姿勢を示したと報じられていました。

 Appleが支持に回った理由は定かではありませんが、7年保証は全てを自社でコントロールしているAppleなら対応は難しくないものの、Android勢は追従できなくなるとの思惑もあったのかもしれません。

 こうした法令が導入されると、AppleやGoogle、Samsungなどの大手は対応できそうですが、Androidの大多数を占めるエントリークラスを手掛ける中国メーカーは対応が難しいはずです。ただ、こうしたメーカーはそもそも欧米市場での展開を行っていないことも多いです。また、大手メーカーであっても、長期保証を行うための費用を端末に乗せていく必要があるはずです。

 このため、長期保証をうたいグローバル展開する高価なハイエンドモデル、保証は短いものの安価なエントリーモデルという形で、市場のすみ分けが進んでいくのかもしれません。