Appleが9月13日午前2時に発表会 新型のiPhoneやApple Watch登場に期待

Appleが、日本時間9月13日午前2時にスペシャルイベントを開催する。イベントはAppleのWebサイトやApple TVから視聴できる。

 メディア向けに送付された招待状には、「夢中の旅」というメッセージと共に、Appleロゴが砂で描かれている。

 例年、9月は新しいiPhoneやApple Watchが発表されるタイミング。1年前の2022年には、9月8日に新製品を発表。ラインアップはiPhoneが「iPhone 14/14 Plus」「iPhone 14 Pro/14 Pro Max」、Apple Watchが「Apple Watch Series 8」「Apple Watch SE(第2世代)」「Apple Watch Ultra」だった。さらに「AirPods Pro(第2世代)」も発表した。

 今回も、毎年1機種は発表されるiPhoneとApple Watchの新製品が登場することは間違いないだろう。2023年秋にリリース予定の「iOS 17」「iPadOS 17」「WatchOS 10」の配信日も告知されるだろう。

Zenfone終了の噂をASUSが「事実ではない」と否定

ASUSのZenfoneシリーズが終了するという噂が出回っていて様子を見ていましたが、これに対しASUSが「事実ではない」と公式発表しました。

という訳で、ASUSの携帯電話事業で主力となっているROG PhoneとZenfoneは継続すると発表。2024年の製品ラインナップにも期待して欲しいとのことです。

事の発端は、台湾のメディアがASUSのZenfone部隊がROG Phoneなどの他部隊に統合され、Zenfone 10がシリーズ最終世代になると報じたことがきっかけ。そこから何故かASUSが携帯電話事業を撤退するという訳の分からない方向の情報も飛び交ってました。

個人的にはASUSのZenfoneシリーズは大好きなので今回の報道は少々心配ではありましたが、ASUSが否定してくれたのでホッとしてます。

なお、ASUSは公式SNSにて日本でZenfone 10の投入を予告する投稿をしています。コンパクトハイエンドは希少なので、今後もシリーズを重ねて投入してほしいものですね。

「iPhone 15(仮)」は標準モデルも4800万画素カメラ搭載か Proの進化は2024年までお預け?

9月に開催されるとみられるイベントでの発表が予想されている、AppleのiPhone 15(仮)シリーズ。既にさまざまなうわさが飛び交っており、その中の1つとして、iPhone 15(仮)シリーズではLightningに代わりUSB Type-Cが採用されるとのうわさを前回お伝えしました。

 今回は、確度が高そうなもう1つのうわさ、カメラに関するうわさについて紹介します。

 iPhoneの背面カメラは、カメラの数やレンズ構成などに変化はあるものの、2015年のiPhone 6sから長らく1200万画素が続いていました。iPhone 14Pro/14 Pro Maxでは、4800万画素にアップデートしたものの、iPhone 14/14 Plusは引き続き1200万画素となっています。

 しかしiPhone 15(仮)シリーズでは、iPhone 15/15 Plusの標準モデルも4800万画素になるとのレポートをAppleの情報に詳しいアナリストのMing-Chi Kuo氏が自身のブログで公開しています。広角カメラ(メインカメラ)には、ソニー製の新しい積層型CIS(CMOSカメラ)が採用されるとのことです。

 ソニー製の積層型CISの具体的な型番などは不明ですが、恐らく2021年末に発表された2層トランジスタ画素積層型CMOSイメージセンサーのことだと考えられます。6月には、この新型イメージセンサーを搭載した初のスマートフォン「Xperia 1 V」が発売されています。

 この2層トランジスタ画素積層型CMOSイメージセンサーの特徴は、「従来比約2倍の飽和信号量(1つの画素が蓄積できる電子の最大値)を確保し、ダイナミックレンジ拡大とノイズ低減を実現し撮像特性を大幅に向上した」こと。ようするに、従来は同じ層に並べて配置されていたフォトダイオードとトランジスタを2層構造に分離することで、フォトダイオードがより多くの光を取り込めるようになるというもの。実際、Xperia 1 Vも低照度性能が前機種比で約2倍向上したとしています。

 実際の写真写りはイメージセンサーの性能だけで決まるものではありませんが、説明だけを読むとなかなかすごそうな印象です。ただ、この新型イメージセンサー、iPhone 15 Pro/15 Pro Maxには搭載されず、Proモデルが搭載するのは2024年のiPhone 16シリーズになるとMedium.comは予想しています。

 iPhone 15/15 Plusに搭載される積層型CISが、Xperia 1 Vのものと同じになるかは分かりませんが、Xperia 1 Vの広角カメラは1/1.35型センサーで24mm相当F1.9となっています。iPhone 15 Pro/15 Pro Max がiPhone 14 Pro/14 Pro Maxのカメラを踏襲するのであれば、4800万画素広角カメラは1/1.3型センサーで24mm相当でF1.78。仕様だけを比べるなら遜色はありませんが、Xperia 1 Vのカメラ性能は非常に高評価を受けているので、広角カメラの性能だけは標準モデルとProモデルで逆転してしまうという状況にもなりそうです。

 とはいえ、望遠やLiDARスキャナー、Apple ProRAWなどは、依然としてProモデル限定になると考えられます。iPhone 15/15 Plusに新しいカメラセンサーが搭載されたとしても、総合的なカメラ性能でProモデルを上回ることはないのでしょう。

 その望遠に関して、iPhone 15 Pro Maxには、ペリスコープ式の望遠レンズが採用されるとのうわさもあります。ペリスコープは、レンズを横向きに配置することでセンサーとの距離を稼ぎ、望遠倍率を稼げるという構造です。Galaxy S23 Ultraでは光学10倍、Pixel 7 Proにも光学5倍のペリスコープが採用されています。

 iPhoneにペリスコープが採用されるといううわさはiPhone 14発売前からあり、当初はiPhone 14 Pro Maxに採用されるのではという話もありました。しかし、Ming-Chi Kuo氏は2022年7月の時点で、ペリスコープを採用するのはiPhone 15 Pro Maxからになるとの分析を発表していました。

 なお韓国The Elecによると、iPhone 15 Pro Maxが採用するペリスコープ式カメラモジュールは、センサーをソニーが、カメラモジュールをLG Innotekが供給するとのこと。そして、その生産歩留まりが期待を下回っているともしています。

 この情報が本当だとすると、iPhone 15 Pro Maxは発売当初は入手難となる可能性もありそうです。

 なお、ここで挙げた話は、ある程度信頼性が高いと考えられるものの、あくまでもうわさに過ぎません。ただ、iPhoneのカメラ性能は定評があるだけに、カメラ性能の強化はiPhone 15(仮)シリーズの大きな注目ポイントとなりそうです。

残暑が続く! スマホが熱い! ハンドクーラーやクリップクーラーで冷やしていい?【2023年版】

8月もそろそろ終わりですが、去年(2022年)と比べると、全国的に暑い日が続いています。夜になると涼しくなる所もありますが、それでも昼間はかなり気温が上がります。週間予報を見る限り、当面はある程度の暑さは続きそうです。

 気温が高くなると、スマートフォン(特にハイエンドスマートフォン)も発熱しやすくなります。内部の部品(プロセッサ、メモリ、バッテリーなど)を保護する観点から、発熱がある程度のしきい値に達すると、スマホは機能制限を掛けます。要するに全力を出せなくなるのです。

 この機能制限は、スマホが冷めれば解除されます。しかし、冷やし方には一定の配慮が必要です。

 最近は、若い人を中心に「ハンドクーラー」や「クリップクーラー」といった手持ち式の「携帯扇風機」が流行しています。これでスマホを冷やすのは“アリ”なのでしょうか……?

やってはいけないことは「急に冷やすこと」
 スマホを冷やす上で、絶対にやってはいけないことは急激に冷やすことです。

 急にスマホを冷やすと、本体内部にある空気が急激に冷やされ、本体内で“結露”が起こります。結露によって本体内に生じた水分は、基板やバッテリーにおいて漏電や短絡(ショート)を起こす可能性があります。

 「スマホの調子がおかしい」「スマホの電源が突然切れた」ということで修理に出してみると、実は内部に発生した結露が原因であることが珍しくありません。結露が原因で故障した場合、修理を拒否されたり、修理はできても代金が高くなってしまう可能性があります。

 これは防水性能を持つスマホでも同様です。防水スマホの「防水性能」は、基本的には本体の外部の真水(または水道水)に対する防護性能を意味します。スマホの内部まで防水設計としていることは、端子部を除けば“まれ”です。

 凍らせた保冷材はもちろんです、流水、クーラー(エアコン)などから出る冷やされた空気で冷やすのは避けるべきです。

ハンドクーラーやクリップクーラーなら大丈夫!
 翻って、ハンドクーラーやクリップクーラーはどうなのでしょうか。これらはあくまで“扇風機”で、空気自体を冷やす機能はありません。風を起こす機械です。

 よって、これらを使ってスマホを冷やすのは“アリ”です。スマホが熱くなった場合は、特に熱い場所をめがけて風を当てるようにしてみてください。その際に、スマホを使わず、充電もやめると、より早くスマホが冷めます。

 ただし、気温が高すぎる場合は、風自体があたたかいゆえに効果が期待できない場合もあります。そのような場合は、素直にスマホを使うのを中断して、冷めるまで待ちましょう。

Redmi Padよりも更に安いタブレットだと!?「Redmi Pad SE」の存在がリークされる

廉価オブザ廉価。
XiaomiのサブブランドRedmiから新たに「Redmi Pad SE」という新型モデルが出るというリークが出てきました!SoCなど一部スペックも出ているのでチェックしてみましょう。

Redmi Pad SEはどんな1台になるか
Xiaomi系の情報を扱う海外メディアサイトXiaomiuiはRedmi Pad SEが準備されていると報じており、またレンダリング画像も発見したと述べています。あくまでリーク情報ゆえ、実際この通りに発表されるとは限らないのでご留意ください。

今回のRedmi Pad SE。名前にSEって入っている時点で察した方もいるでしょうが、Redmi Padのさらに廉価モデルとなる模様。

一部スペックと外観デザインもリークで出ていまして、SoCは「Snapdragon 680」。ミドルレンジ帯のSoCで、同ブランドのスマホRedmi Note 11でも搭載されていたもの。AnTuTu 9でのスコアは約24万点ほどとなっています。

兄貴分となるRedmi PadのHelio G99では約33万点だったので、スコアは結構差はありますね。

個人的には20~25万点あたりが普段使いには使えるかな?ってボーダーなので、よしんば680搭載だったら動画視聴、電子書籍限定になるし、おそらくアプリによってはカクつきとかは出てくるかもしれんと予想。快適さはあまり無さそうです。まぁ廉価だししゃーないか。

▼デザインも出ていました。カメラユニットが本体同色となっていることを除けばRedmi Padとほぼ同じような見た目。カラーはミント、グレー、ピンクの3つが確認できます。↓

▼スピーカーは見た感じクアッドになるかもしれんです(ダミーで実際はデュアルになる可能性もあるけど)。あとRedmi Padになかったイヤホンジャックがある!これマジだったら嬉しいな。有線イヤホン使えるか否かは結構違うからね。↓

▼ディスプレイは11インチ、解像度は1,920×1,200、最大90Hzのリフレッシュレートに対応するらしい。おいおいマジか!?↓

この手の廉価モデルって60Hzリフレッシュレートになっているとか解像度がHDクラスになっているとか何らかのダウングレードが施されることが当たり前に思ったんですが‥Redmi Pad SEは廉価なのに解像度がWUXGAクラスだし、なにより90Hz対応‥マジだったらスゴすぎる。

Redmi Pad以上の安価なタブレット
Xiaomiから過去に「Redmi Pad」がリリースされており日本でも販売中。RedmiはXiaomiの廉価的な立ち位置となっているブランドです。

あちらも廉価とはいえ性能は良好で、普段使いならサクサクなHelio G99を搭載。さらに90Hz表示ディスプレイを採用で22,800円というぶっ飛んだコスパの良さが人気の1台!

今回のRedmi Pad SEはそんなRedmi Padよりも安くなるって話だし、そういう意味でもメチャクチャ気になる1台となりそうです。こんなクソ物価高な情勢なので、もし出たとしたらものすごい有難い。早く発表されねーかなー!!

「ながら充電」や「100%のまま充電」はNG? スマホのバッテリー寿命を延ばす方法

スマートフォンを使う上で「どれだけバッテリーが長持ちするのか」は重要なポイントだ。バッテリーの持ちというと、「充電せずに連続でどれだけ使えるのか」に目が行きがちだが、今回着目するのは「バッテリーの寿命」。つまり、バッテリーを交換することなく、1台のスマホをどれだけ長く利用できるか、ということ。スマートフォンの機能が成熟し、買い換えサイクルが伸びつつある中、1台のスマートフォンはより長く使えることが望ましい。

 言うまでもなく、スマートフォンは繰り返し充電をしながら使うものだが、充電のタイミングや方法によってはバッテリーを劣化させる恐れがある。また充電をしないときでも、スマートフォンを使う環境によってはバッテリーに悪影響を及ぼす可能性もある。

 バッテリーがへたってきたら交換したいところだが、現行のスマートフォンはバッテリーを内蔵している機種が大半で、ユーザーが外して交換することはできない。バッテリーを交換するには修理に出す必要があり、保証サービスに加入していないと、1万円前後の修理費用がかかる。

 バッテリーに負荷の掛かる使い方をしたために、本来は必要のなかった手間や費用が発生する場合もあるのだ。少しでもバッテリーの寿命を長くするには、どんなことに注意すればいいのか。

iPhoneはフル充電サイクルを500回繰り返して80%まで維持
 そもそもスマートフォンのバッテリーはどれだけ持つのか。バッテリーは経年劣化するものなので、使うほどに寿命は縮まる。Appleのサポートページによると、iPhoneの場合はフル充電サイクルを500回繰り返しても、本来の蓄電容量の最大80%を維持するよう設計されているという。フル充電サイクルでは、バッテリーを100%消費すると1回カウントされる。例えば75%を1日で消費し、充電した翌日に25%消費した時点で、1回のサイクルを完了したことになる。100%消費するペースが2日に1回程度だとしたら、2年9カ月ほど使っても80%を維持できる計算になる。

 機種によっては、現在のバッテリーの消耗具合を把握できるものがある。iPhoneの場合、「設定」→「バッテリー」→「バッテリーの状態」に表示される「最大容量」がそれだ。購入時点では100%となっているが、使っていくうちに減少していく。

ちなみに、筆者は「iPhone 11 Pro Max」を1年10カ月ほど使っており、現時点でのバッテリーの状態は「86%」となっている。急激にバッテリー残量が減ることはないが、購入当初と比べ、少し減りやすくなってきたかなと感じている。

どのくらいの頻度、タイミングで充電すればいいのか
 では、バッテリーの寿命を延ばすには、どれくらいの頻度とタイミングで充電するのが望ましいのだろうか。

NTTドコモ バッテリーを使い切ってからの充電はバッテリーを劣化させる要因でもありますので、残量20%程度を目安に充電されることをオススメします。また、常に満充電状態であることも好ましくありませんので、満充電となる手前(残量80~90%目安)で充電停止することも有効です。端末によってはこれらバッテリー寿命を延ばす充電制御機能搭載の機種もございます。

KDDI 電池残量を100%にしておかないと不安に感じられるお客さまも多くいらっしゃいますが、「腹八分目」くらいに抑えていただくことが望ましく、また電池を使い切ってからの充電もバッテリーを劣化させる要因となるため、残量20%程度から充電開始し、80%程度にとどめることが理想的なご利用方法となります。スマートフォンにはバッテリー寿命を延ばすための機能が備わっている機種もございますので、それをお使いいただくこともオススメします。

ソフトバンク 充電しながらのスマホの使用や操作を避け、電池が100%の状態で充電し続けないことをオススメします。また、ある程度(20%)まで使ったら、満充電(100%)までいかない程度に充電することをオススメします。

スマートフォンの充電でやってはいけないこと

毎日使うスマートフォン。その中にはバッテリーが内蔵されており、使ううちに劣化も進む。そこでどうすれば劣化を極力減らせるのか、やってはいけない充電方法をまとめた。

0%になってから充電してはいけない
 まずはバッテリーの寿命を延ばす方法から。どれくらいの頻度とタイミングで充電するのが望ましいのだろうか。バッテリーを使い切ってからの充電はバッテリーを劣化させる要因になるため、0%からではなく、20%から充電を始め、80%でストップするのがベスト。フル充電のままケーブルを接続した状態を保つのも、バッテリーの劣化につながる。

 iPhoneやXperiaではバッテリー残量が20%以下になると、「低電力モード」への設定を促すアラートや、自動で省電力モードへ切り替えてくれる機能を搭載している。その際、放置せずにそこから充電をすると良い。

 省電力モードは本来、機能の一部を制限したり、ディスプレイの輝度を下げたりして、バッテリー残量の少ないスマートフォンを動作できるようにするものだが、これを充電開始のアラート代わりに使うのもアリだろう。

ながら充電もNG
 ながら充電も劣化を早める一因。フル充電しているのにも関わらず、そのまま充電ケーブルをつないだまま、ゲームをしたり、WebサイトやSNSを閲覧したりする行為もよくない。これを習慣づけてしまうと、端末が発熱し、高い電圧にさらされる。極力控えるようにしたい。

湿気のある場所や布団などで充電することは危険
 やってはいけない充電方法として、よくいわれているのが風呂場などの湿気がある場所や、布団やマットレスの上などでの充電。

 特に湿気のある場所、水周りでの充電は発火事故につながる恐れがあり、電源のショートにもなりかねない。布団やマットレスで夜、充電しようとする人、実は多いのではなかろうか? これもNG例の1つ。熱が逃げづらくなり、バッテリー膨張や発熱につながる恐れがある。

バッテリーの最大容量チェックも忘れずに
 日頃使うスマートフォンのバッテリー最大容量がどれくらいなのか、チェックしておくのもいいだろう。これは単に残量という意味ではなく、最大容量が確認した時点でどれくらいなのか、つまり現在のバッテリーの消耗具合を示す目安を確認できる。

 Appleのサポートページによると、iPhoneの場合はフル充電サイクルを500回繰り返しても、本来の蓄電容量の最大80%を維持するよう設計されているという。

 iPhoneで現在のバッテリーの消耗具合を確認するにはこの手順。「設定」→「バッテリー」→「バッテリーの状態」に表示される「最大容量」。購入時点では100%となっているが、使っていくうちに減少していく。

スマホのバッテリーを交換せずに使い続けてはいけない理由

スマートフォンに入っているバッテリー。交換のタイミングについて知らない人が多いのではないだろうか。

 iPhoneのバッテリーは500回の充放電(充電サイクル)を繰り返したとしても、最大80%の容量を維持できるように設計されている。Appleのいう充電サイクルとは合計で100%になる充電を行った回数、もしくは合計で100%放電した回数のこと。過去の記事では例として以下の挙げている。

ある1日のうちにiPhoneのバッテリーを65%消費し、同じ日の夜に100%まで(減った65%分を)充電した
別の日には35%しか使わず、同じ日の夜に100%まで(減った35%分を)充電した
 この充電サイクルを500回繰り返したとしても、最大80%を維持できるということになる。ただし、これは永久的な利用を保証しているのではなく、一定期間はその容量を維持できる、というものだ。

 Androidの場合はメーカーや機種によって、バッテリーメニューの表示方法や内容が異なる。おおむねバッテリーの項目を見ればバッテリーが正常か異常かが分かるようになっている。

 バッテリーは使っていくうちに劣化が進む。そのまま使い続けると、発熱や発火につながる恐れがある。発熱している状態で放置し続けると、バッテリーの温度上昇やバッテリー膨張、発火につながり大変危険。だからこそ交換のタイミングを把握した上で、適切に交換したいところだ。

 iPhoneの場合、80%を下回ったら交換のタイミングということになる。Androidの場合は何%といった指標は示されていないが、1日1回充電することを考えると、使い始めてから2年後が交換タイミングとされている。

 そのバッテリー交換のタイミング、リチウムイオン電池だと300回の充電で、約7から8割ほどの容量になってしまう。500回なら5から7割ほど。ただ、自分で都度回数をカウントして、交換のタイミングをバッチリ当てるのは難しいはず。だからこそスマートフォンの設定項目から、バッテリーの劣化具合を確認するといい。

「スマホのバッテリー交換義務化」がユーザーにデメリットをもたらす理由

EU(欧州連合)は、スマートフォンなどに対する新たな規制として、「バッテリーを簡単に交換できる設計とすること」を可決した。これにより2027年までに同地域向けに出荷されるスマートフォンにはバッテリー交換が容易に行えることが義務化される。今回はその影響を解説したい。

スマートフォンのバッテリー交換が簡単でない理由
 そもそもなぜユーザーが簡単にバッテリーを交換できないスマートフォンが大半なのか。近年のスマートフォンにおいてバッテリー交換ができなくなっている背景には「技術的な進歩」「安全性や品質の確保」「不適切な修理の防止」がある。これに対して「バッテリー性能を上げても、交換不能にする必要はなかったのでは?」と考える人もいるだろう。このあたりについても説明しよう。

 技術的な進歩から見ていくと、スマートフォンの性能向上に伴ってバッテリー容量の増加は急務となっていた。その一方で、バッテリー容量を増加させると電池パックも大型化し、当時のトレンドであった「薄型化」を達成することは難しかった。

 そのため、メーカーとしては樹脂製の保護部を排除してバッテリーそのものを薄型化し、その分の容積を電池容量に割り当てることで大容量化を行った。近年の5000mAhを超える容量のバッテリーをあのサイズに抑え込むには、この方法が最も効率的だったのだ。

 これらの方法によってバッテリーの大容量化が行われた結果、近年の高性能なスマートフォンが生まれたのだ。それと引き換えにバッテリー交換はできなくなったものの、利便性の低下分は急速充電技術の進化で対応した。防水性能についても、バッテリーの接続端子や各種電源系統でのショートを防ぐ意味もあり、利便性を高める方向で採用が進んでいる。

 安全上の懸念は「非正規のバッテリー」が使用される恐れがあることだ。一般的にメーカー純正バッテリーは各種検証の他、近年では急速充電しても劣化しにくいといった最新技術が投入されている。破損対策も行われているため高コストになっている。

 特にバッテリーに強い衝撃がかかることで、内部構造が破損しショートしてしまう「内部短絡」への対策は強固に行われている。この対策として、バッテリーのセパレータ素材を工夫し、剛性を高めている。また、万一発熱しても「熱暴走による発火」という最悪の事態を回避するための対策も施されている。近年のスマホのバッテリーが強力な粘着テープなどで固定される背景も、落下などの衝撃による内部短絡を防ぐためだ。

 こうした対策が行われて純正品が高価になると、付け入るように安価な非正規品も多く出回ってくる。粗悪品は論外として、非正規品は安価ゆえに正規品のような「パーツレベルの事故対策」が行われていないことが多い。また、近年では独自の急速充電を備える機種も増えており、このような機種で非正規品を利用した場合は過充電や異常発熱の原因にもなる。

 「不適切な修理」もメーカーとしては悩ましい問題となっている。iPhoneなどの世界的にシェアの大きいスマートフォンでは誤った手順による修理や「DIY修理」と評される十分な知識を持たない素人の修理によって、製品の品質や安全性が著しく阻害される側面もある。近年ではYouTubeなどの動画サイトでも修理手順動画がアップロードされていること、ネット通販で各種パーツを購入できることから、以前に比べて修理する方法を知る術が増えている。

 問題は修理後の話だ。特に防水性能は品質面でも担保することが難しく、プロの専門業者に修理依頼しても一度本体を開封する関係で「新品のような防水性能は保証できない」としている例もある。修理のプロがこのような見解を示している以上、素人の修理が品質を担保できるとは思えない。そして、これらの不適切な修理をされた商品が中古などで出回ることも考えられる。購入者がこの情報を知らなければ、思わぬところで事故の原因にもなってしまうのだ。

 このような観点から、管理外で品質の劣るバッテリーが利用される可能性、知識を持たない素人が介入することをメーカーは排除したいのだ。発火事故などによる製品やブランドのイメージ低下を考えると、メーカー側のメリットはない。このため、品質確保や安全性の向上を目的として、スマートフォンのバッテリー交換はできなくなっているのだ。

 欧州の規制によって「バッテリー交換できる仕様」となることから、バッテリーについては上記のような品質面の問題をクリアできる可能性がある。バッテリー交換については不適切な修理はなくなる可能性があるものの、非正規品のバッテリーによる事故などの懸念は避けられない。

バッテリー交換可能にすると、スマホのイノベーションが阻害される?
 スマートフォンのバッテリー交換について、ここからはメーカーの立場で「イノベーションの阻害」について解説する。

「バッテリー交換不能にしたことは、メーカーに技術力がないからでは?」という声も多く聞くが、これはイノベーションから真っ向に背反するものになる。

 現在のスマートフォンに用いられるバッテリーは、樹脂製の保護部を廃したものになる。薄型に加工されていることもあり、人の力で簡単に曲がり、机から落としたり、鋭利なもので傷をつけたりすると、ショートしてしまう恐れもある。乾電池とは比にならないくらい危ないものなのだ。

 それなら、従来のように樹脂製の保護カバーで覆った「バッテリーパック」を採用すれば解決するが、今度は端末の設計に大きな制約が生まれてくる。例えば本体の薄型化や軽量化にも限界が生まれ、防水設計はもちろん、本体の冷却設計などにも不利になる。

 仮にも物理的に裏ぶたを開けられる設計とすれば、ガラス素材を使った高級感のある外観設計もできなくなり、側面からスライドさせる形態としても防水設計などには制約が生まれる。充電用のコイルの配置などから、ワイヤレス充電などの対応も難しくなる。

 例えばAppleは、ドイツのメディアに対し、今回の規制について「EUの規制は修理しやすくなるものの、防水性や品質の担保が難しくなり、製品寿命を延ばす意味では相反する」と回答している。

 加えて、本体容積に制約の大きい「折りたたみスマートフォン」は、近年の薄型化、大容量化したバッテリー製造技術があってこそ開発できた商品だ。これですら交換義務化となれば、利便性を損なうことにつながる。

 EUのこの規制は「イノベーションを阻害する」ことになり、昨今市場を賑わせるハイエンドスマートフォンや折りたたみのスマートフォンを製造することは困難になると考える。これらの選択肢を事実上排除してしまうことが「利用者のため」とは到底思えないのだ。

 規制が本格化すれば、EUでは魅力的な端末を展開することが非常に難しくなる。仮にも現在と同様の性能と利便性に加え、バッテリー交換を求めるとなれば、重量と本体の厚み増加は避けられない。各種保護装置の追加を含めたEU向けカスタマイズによって、端末価格の高騰も考えられる。

 現時点でバッテリー交換が可能なスマートフォンは一部の環境に配慮した商品、日本だと「TORQUE」のような業務用途も想定されるタフネス端末、あとは100ドル未満のかなり廉価な端末が中心となる。市場見てもかなりニッチな製品であることは変わりない。

折り畳みミッドレンジ「motorola razr 40」は国内でキャリア版とSIMフリーモデルが存在

モトローラの最新フォルダブル「motorola razr 40シリーズ」。

すでにSnapdragon 8 Gen 1を搭載した上位モデルの「motorola razr 40 ultra」は国内でも正式発表済みですが、発売は当初の7月下旬から8月下旬以降に延期されています。

そして今回、その無印モデル「motorola razr 40」も国内で展開されることが確定しました。

XT2323-Xはすでに海外でリリース済みのmotorola razr 40と確認済み。

そして今回総務省の技適をXT2323-4とXT2323-7の2モデルが通過しているのが確認されました。

モトローラはこれまで国内では基本的にSIMフリーモデルのみを展開してきましたが、今年から若干方針を変更した模様。
実際、最新のmoto g53シリーズではY!mobileからキャリア版のmoto g53yを展開しています。

よって、XT2323-4とXT2323-7もおそらく1モデルはSIMフリー版でもう1モデルはキャリア版モデルという可能性が高そうです。

ちなみにmotorola edge 40の搭載チップセットはSnapdragon 7 Gen 1で、セカンダリーディスプレイも1.5インチと、ultraの3.6インチよりもかなり小さくなっています。

ただ、バッテリー容量が4200 mAhとultraの3800mAhよりも大きいといった優れた点も。

また、海外での価格を比較すると、無印モデルはUltraよりも3〜4割安価に設定されているので、国内価格も11~12万円台になるのではないかと予想されます。