「PCを使用していたら突然シャットダウンした」「PCを何度付け直しても突然シャットダウンする」という症状に悩んでいる方もおられるのではないでしょうか?
一時的なトラブルの可能性もありますが、放っておくと症状がひどくなる可能性があり、場合によっては故障してPCが起動しなくなる危険性もあります。
そこでこの記事では、PCが突然シャットダウンしてしまう原因と対処法を解説します。
PCが突然シャットダウンする原因
PCの電力不足
ノートPCの場合、考えられるのはバッテリー切れです。
ノートPCは電源を繋げなくても取り付けられているバッテリーを充電することで電力が供給されるので、長時間使用しているとバッテリー不足になります。
また、充電していたのにすぐにバッテリー不足になる場合はバッテリーの劣化によるものと考えられ、購入してから2年~3年経っており、すぐにバッテリー不足になってしまう時は交換することを検討した方がいいでしょう。
デスクトップPCの場合に考えられる原因には、電力不足が挙げられます。
デスクトップPCは供給容量が決まっているので、同じコンセントに消費電力の大きい複合機・プリンターなどの家電を繋げていると電力不足になりやすくなり、突然シャットダウンしてしまうこともあるので周辺機器のコンセントの配置などは注意が必要です。
PCが熱暴走を起こしている
PCに内蔵されているCPUというパーツが高熱になるとシャットダウンする可能性があります。
通常はPC内部の熱を冷却するファンなどで対策がなされています。しかし、掃除をしないまま長年使っていると、ホコリがたまってしまい熱が逃げにくくなる環境を作ってしまいます。
そうすることにより、熱暴走を起こしてしまい、突然シャットダウンを引き起こしてしまうのです。
後程詳しいやり方を解説しますが、日頃からPCの掃除は行うようにしましょう。
また、熱暴走してしまう他の理由として考えられるのは、CPUに負担のかかる作業をしていることです。CPUは故障を防ぐために一定の温度に到達するとシャットダウンする機能が備わっています。
PCが帯電をしている
PCに必要のない熱がたまり帯電しているとシャットダウンする可能性が高まります。
電源ケーブルを繋いだままにしていたり、PCを長時間使用することでPC内部のコンデンサーに必要のない電気をためてしまうことが原因です。
PCは決められた最大出力を超えると破損などのトラブルを防ぐために保護装置が働きます。帯電するとこの保護装置が誤作動を起こし、突然シャットダウンしてしまうことがあります。
OSのアップデート中
トラブルではなく、OSのアップデート中である可能性もあります。
これは、再起動を必要とするアップデートの場合ですが、OSのアップデートは自動更新されるので、バックグラウンドで動いていることに気が付かず突然シャットダウンしたような現象が起きます。
しかしこれは、アップデートによるものなのでトラブルではありません。
インストールしているアプリの不具合
ウイルス対策ソフトなどの対策アプリや追加したアプリが不具合の原因となっている場合もあります。
ウイルス対策ソフトなどの起動時に自動で同時に立ち上がるアプリが多くなるとPCに負担がかかってしまいます。そういった場合には必要のない常駐アプリは無効にしましょう。
また、勝手にバックグラウンドで動いているアプリもありますので、この機会に常駐アプリの整理をおすすめします。
PC内部のパーツの故障
長期間の使用や劣化によりPC内部のパーツが故障している可能性もあります。
また、マザーボードというパーツやメモリ、ケーブル類は寿命があり、劣化してしまうことでシャットダウンしてしまうこともあります。
ウイルス感染が原因の場合も
上記の内容で対策しても原因が見つからない場合は、ウイルス感染してシャットダウンしてしまった可能性もあります。
ウイルスの種類にもよりますが、ウイルスに感染してしまった際はシャットダウンだけではなく、ファイルが消えている、メールなどが勝手に送信されてしまうなど様々な不具合が生じることが多いでしょう。
突然シャットダウンするだけであれば、ウイルス感染の可能性は低く、ほとんどの場合上記で解説したPC内部・外部が原因である場合が多いですが、チェックしておくと安心です。
PCが突然シャットダウンした時の対処法
ここまではPCが突然シャットダウンしてしまう原因について解説しました。ここからは、原因を踏まえたうえで突然シャットダウンした時の対処方法を下記の7つに絞り解説していきます。
自身ですぐにできるものも多いので下記を参考に対処法を試してみましょう。
PCへの電力を確保する
ノートPCのバッテリー不足であれば充電するだけで解決できる場合が多いです。
デスクトップPCの場合は、タコ足配線のコンセントに刺さっている機器を少し減らしてみるか、壁に備え付けられているコンセントに直接繋ぎましょう。
PCのファン回りや通気口の掃除
PCのファン回りや通気口の掃除を行うことで熱暴走を防ぎ、突然のシャットダウンを防ぐことができます。
綺麗な状態であれば冷却ファンで高熱を防ぐことができますが、ホコリがたまり冷却ファンが機能しなくなると熱を下げることはできません。
つまり、掃除をすることで通気がよくなり熱が下がるので、パーツが正常に機能し、突然シャットダウンしてしまうという不具合は起きにくくなるのです。
掃除自体は簡単ですが、ファンなどはPC内部にあるものなので準備をせずに適当に行うと故障の原因にもなるので、心配な方は通気口の掃除だけに留めておき修理業者へ依頼した方がいいでしょう。
下記で掃除に必要な道具と手順を簡単に解説していますので、下記を参考に判断してみてください。
掃除の時に便利なアイテムは、除電ブラシ・ハケ・ピンセット・エアダスター・静電気防止手袋などです。
PCが高温にならない環境を整える
掃除の他に効果的なのは、PCが高温にならないように環境を整えることです。
ノートPCの場合、ほとんどが底に吸気口があるのでその通気口が塞がらないように、PCスタンドなどを用いて対策を行いましょう。
その他にも、熱がこもると不具合が生じやすくなるのでノートPCであれば、冷却パッドなどを活用し、デスクトップPCであればファンを増設するなどの手段もあります。
夏場は室内の温度が高温になると機器に悪影響を与えてしまうので、部屋の環境も換気をよくして温度設定も行えるとさらにいいでしょう。
PCがアップデートされる時間帯を設定
先ほど、アップデートの無効化に関して少し解説しましたが、無効にする場合には手動更新を行います。
手動更新であれば自身の都合でスケジュールを決められるので、大切な作業をしている時に自動更新が煩わしい方はお試しください。
最新のウイルス対策ソフトを更新・導入
セキュリティソフトをインストールして稼働させていても、ウイルスパターンが古いと意味がありません。
というのも、ウイルスの種類も新たに増え続けているため、最新のウイルスに対応したものでなければ、ウイルスに感染してしまう恐れがあります。
使用しているセキュリティソフトにもよりますが、アップデートで最新の状態にできるウイルス対策ソフトは更新しておき、できない場合は最新ソフトの導入を検討しましょう。
高負荷に耐えられるスペックのPCに買い換え
気をつけながら熱暴走の対策を行っていても、スペックの低いPCで動画編集などの負荷がかかりやすい作業をしていれば熱暴走は避けられません。
動画編集やオンラインのゲームがしたい方は高負荷に耐えられるPCに買い換えることも検討してみましょう。
Windows 10/11のスペックとしてどの程度のCPUやメモリがあればいいのか、下記で簡単にまとめましたのでご参考ください。
PCが突然シャットダウンする時はPCホスピタルにお任せください
PCが突然シャットダウンしてしまえば誰でも驚きますが、本記事の内容を知っておくことで実際に不具合が生じた際にも焦らず対応がしやすくなります。
また、この記事で紹介した対処法を試しても「頻繁にPCが突然シャットダウンする」場合はPC内部の故障も考えられるので、ぜひPCホスピタルに修理をご依頼ください。