1億8000万画素の望遠カメラを搭載する「HONOR Magic6 Pro」 他社とは異なる方向でカメラを強化

HONORのカメラ強化モデル「Magic6 Pro」はカメラ性能の強化を他社とは異なるアプローチで実現したモデルです。カメラ周りのデザインにもこだわっており、3つのカメラを正三角形の形に配置。カメラバンプ部分のデザインは丸みのあるスクエアな台座に正円を乗せるという、独特の外観をしています。

 プロセッサはSnapdragon 8 Gen 3を搭載しており、ディスプレイは6.8型(1280×2800Pixel)、5000ニトと高輝度タイプを採用。インカメラはiPhoneのダイナミックアイランド風デザインですが、ここにはデュアルカメラを搭載。5000万画素とToFの2つを内蔵します。インカメラを使っても、ボケを効かせた美しいセルフィーが撮影できるわけです。

 本体サイズは75.8(幅)×162.5(高さ)×8.9(奥行き)mm、225g。重量級のスペックのモデルであり、相応の大きさといえます。バッテリーは5600mAhと容量を増やし、80Wの有線、66Wの無線の急速充電にも対応します。

 カメラは広角が5000万画素で、残念ながらセンサーサイズは1/1.3型であって1型ではありません。一方、可変絞りを採用し、範囲はやや狭いもののF1.4~F2.0に対応するので、被写界深度をある程度コントロールできます。そして超広角カメラも5000万画素を搭載。さらに2.5倍望遠は1億8000万画素とかなりの高解像度で、より鮮明な高倍率撮影が期待できます。

 HONORのカメラは前モデル「Magic5 Pro」が登場後、DXOmarkで1位のスコアを記録するなど、実は業界でも性能の高さは折り紙付きです。Huaweiから独立後の製品は日本では販売されていませんが、このカメラはぜひ日本の人にも体験してほしいものです。

 なお、姉妹モデルの「Magic6」はMagic6 Proの望遠カメラを3200万画素とし、インカメラも5000万画素シングルとしています。ディスプレイサイズも若干小ぶりとなり、バッテリーは5450mAh、66W有線と50W無線の急速充電対応などスペックが一部異なります。背面のカメラ部分もサイズがやや小さくなっています。

 HONORは2023年に世界最薄モデルを含む折りたたみスマートフォンを複数出しており、顔となる製品をカメラフォンから折りたたみへと移行させています。とはいえ、他社も性能を強化しているカメラフォンも主力製品であることは間違いなく、海外市場でのシェア拡大のためにも今後Magic6シリーズが販売されます。MWC Barcelona 2024にて、Magic6 Proの欧州展開を発表しましたが、iPhoneやGalaxyに人気が集まる先進国で積極的な販売を行ってほしいものです。

AQUOS R9シリーズにはSnapdragon 7+ Gen3搭載の可能性が濃厚

クアルコムが本日正式発表をしたアッパーミドル/準ハイエンド機種向けの最新チップセット「Snapdragon 7+ Gen 3」。

Snapdragon 8 Gen 3と同じCPUコア構成で、各コアはクロックダウン、GPUもダウングレードされたものが搭載されており、1日早く発表されたSnapdragon 8s Gen 3同様、2024年の多くの「非フラッグシップ」に採用されるようです。

そして今回、同チップセット発表の際のクアルコムからのプレスリリース内に、シャープの新型AQUOSに搭載されるチップセットに関する重要なヒントがあることが判明しました。

Snapdragon 7+ Gen 3を最初に搭載するOEMの名前の一つにシャープの名前が挙がっています。

これ、個人的には次世代のAQUOS sense9に搭載してほしいところですが、同チップが基本的にはSnapdragon 8 Gen 3と同じCPUアーキテクチャであることなどからすると、ミッドレンジのsense9には少しオーバーキルといった感じ。

一方、シャープがアッパーミドルの新AQUOSシリーズを投入するというのも非現実的なので、2024年のRシリーズモデル、AQUOS R9シリーズに搭載される可能性が高いのではないかと思います。

ちなみにこのAQUOS R9シリーズ、順当であればSnapdragon 8 Gen 3が搭載されるはず。

ただ、昨年末のSnapdragon 8 Gen 3発表の際のプレスリリースには、同チップセットを採用するメーカーの名前にソニーを含む複数のメーカー名が上がっていましたが、シャープの名前がありませんでした。

そのため当時はシャープが次期AQUOS Rシリーズのリリース自体を取りやめるという可能性も浮上していました。

が、SD8Gen3発表時には挙がらなかった同社の名前が今回、Snapdragon 7+ Gen 3発表のプレスリリースで挙がる、ということは、2024年モデルのAQUOS R9シリーズ自体は継続されるものの、チップセットがダウングレードされる、というのは十分考えられるように思えます。

ちなみに数週間前にはシャープの未発表AQUOSモデルがFCC認証を通過。
Wi-Fi 6に対応、さらにワイヤレス充電も対応であることからハイエンドモデル、AQUOS R9シリーズのものである可能性が高いとお伝えしました。

強力な望遠カメラが自慢の「OPPO Find X7 Ultra」 ブラックレザーがとにかくカッコイイ

OPPOが中国で販売中の「Find X7 Ultra」は、強力なカメラ性能が自慢のスマートフォンです。それだけではなく、本体デザインも高級カメラモデルであることを思わせるブラックレザー調モデルも提供。中身だけではなく外観にもこだわりを持った製品です。

 プロセッサはSnapdragon 8 Gen 3を搭載しており、本体性能に不満が出ることはないでしょう。ディスプレイは6.82型(1440×3168ピクセル)、4500ニトと明るく、屋外での写真撮影時もプレビューをしっかり確認できます。最近はディスプレイの輝度を高めたモデルが各社から出てきており、屋外での視野性は数年前のスマートフォンと比べると歴然としています。

 本体のカラバリは3色あり、ブラウンとブルー(濃紺)カラーはそれぞれカメラバンプ部分を大きく目立たせるツートンカラーの仕上げ。ハッセルブラッドとコラボしたカメラを搭載しており、「H」のロゴがさりげなく存在感を高めています。4つのカメラは広角、超広角含め全て5000万画素。広角はソニーの1型積層センサーを搭載し、2.8倍と6倍の2つのペリスコープ望遠カメラも搭載します。

 最も目を引くカラバリはブラックでしょう。背面は中央に縫い目を入れたようなデザインですが、ヴィーガンレザーにプレスでそれを表現しています。カメラバンプとその周りは前2モデルより落ち着いた色に仕上げており、雰囲気もかなり異なります。

 カメラ部分の出っ張りは若干あるものの、落ち着いた色合いなのであまり気にならないと思います。側面にはOnePlusにあるアラートスライダーも搭載しています。このスライダーは3段スイッチで、マナーモード切り替えに加え、一番上にスライドさせるとVIPモードとなり、位置情報、カメラ、マイクへのアクセスが不可能になる高セキュリティモードになります。

 OSはAndroid 14ベースのColorOS 14.0。今回触れたモデルはメモリ16GB搭載モデルですが、ストレージから128GBの仮想メモリを割り当てられ、最大28GBが使えます。スマートフォンのメモリもここまで使えるものが最近出てきています。

 カメラに関してはバンプ部分のローレット処理が美しく、アナログカメラ風の外観となっています。他のメーカーはこの円形のバンプの周囲を覆うカバーを販売して、カメラ用のフィルターを装着できるモデルもあります。Find X7 Ultraもそのようなカバーが欲しいところ。

 カメラは通常撮影では1200万画素(ピクセルビニング)、高画質モードでは0.6倍から6倍まで5000万画素そのままで撮影できます。望遠の2つはポートレート撮影にも向いており、凝った写真も楽しめそうです。Find Xシリーズは日本でもここしばらく発売がなく、グローバルでも数年投入されていません。他社のハイエンドカメラフォンをしのぐ性能のモデルだけに、中国以外での展開もしてほしいものです。

Google I/O 2024で何が出る? 「Pixel 8a」発表は濃厚、「Pixel Fold 2」は新チップ搭載で登場か

Googleは3月15日、年次開発者会議Google I/Oを5月14日10時(日本時間5月15日2時)に開催すると発表しました。会場は、Google I/Oではおなじみのカリフォルニア州マウンテンビューのショアラインアンフィシアターです。現地参加はごく少数の招待者に限られますが、基調講演はライブ配信が行われる予定です。

Google I/Oは開発者会議なので、基本的にはコード関連の話題が中心ではありますが、毎年新サービスやAndroidの新バージョン、そして新ハードの発表やチラ見せが行われてもいます。

 2024年のGoogle I/Oに関しては、恐らく話題の中心はAI関連になるでしょう。Googleは大規模言語モデルとしてGeminiシリーズを2023年のGoogle I/Oで発表。大規模言語モデルと画像生成モデルを組み合わせたマルチモーダルAIであり、2月にはこれまで「Bard」として提供していたAIチャットを「Gemini」に改名。また、Pixel端末のGoogle アシスタントをGeminiに置き換えようとしています。

 Geminiに関しては、ポリコレに過度に配慮した結果、不適切な画像を生成するようになったとして2月下旬から人物画像の生成機能を停止しています。この機能自体はGoogle I/Oまでに復活するとは思いますが、このあたりの話題は触れられるでしょう。AI関連は技術的な話が中心で、一般ユーザーに分かりやすい新機能の発表は少ないと考えられますが、次期Android 15に絡めた新機能は出てくるかもしれません。

 Android 15は、2月に開発者向けのプレビュー版の提供が開始されています。今のところ、新機能としてはプライバシー関連の強化やヘルスコネクトのサポート追加、ファイルの整合性チェックが行える新しいAPI、部分的な画面共有、アプリ内カメラコントロールの新機能などが発表されています。Google I/Oでは、「かこって検索」や「音声消しゴムマジック」などのように、Android向けの新しいAI機能の発表も期待できます。

 このAndroid向けの新AI機能は、秋に発表されるであろうPixel 9シリーズで最初に使えるようになるはずです。そこで気になるのが、Google I/OでPixel 9や他のハードウェア製品の発表があるのかどうかということです。

2023年のGoogle I/Oでは、廉価版のPixel 7aの他、Google初の折りたたみ端末であるPixel Fold、スマートディスプレイにもなるPixel Tableが発表されています。

2024年は、Pixel 8aについてGoogleがその存在を明らかにしており、Google I/Oでの発表が確実視されています。2023年9月にリリースされたAndroid 14 QPR1では、バッテリーの製造日と充電回数を表示する機能が追加されていたのですが、この機能が3月のアップデートで使えなくなりました。このため、ユーザーがGoogleに問い合わせを行ったところ、「この機能はPixel 8a以降でのみ有効になっており、意図通りの動作である」との回答があったことから、Pixel 8aの存在が明らかになったというものです。

 この他、Pixel 8aはデザイン的にはPixel 8とほぼ共通であり、バッテリー容量が4942mAhという大容量になるとのうわさも出ています。

 ハードウェアではもう1つ、「Pixel Fold 2」の存在も気になるところです。このところうわさが多く出てきているため発表が近いとみられており、2024年同様にGoogle I/Oでの発表が期待されています。

Pixel Fold 2のうわさを簡単にまとめると、以下のような感じです。

内側ディスプレイが7.9型(初代は7.6型)、外側ディスプレイが6.4型(初代は5.8型)に大型化
背面カメラがカメラバーから背面左上に移動
メモリ16GB(LPDDR5)で、ストレージは256GB(UFS 4.0)
SoCには、新しいTensor G4を搭載
 この中で気になるのが、Tensor G4を搭載するといううわさです。Tensor G2を搭載した初代Pixel Foldは、5月のGoogle I/Oで発表され米国では6月発売、日本では7月末に発売されました。しかし、10月にはTensor G3を搭載したPixel 8が発売され、20万円を超える高価格帯の端末ながら、わずか3カ月ほどで「1世代前のSoCを搭載するモデル」となってしまいました。

 これには、国内外で批判が強かったようなので、Pixel Fold 2で同じ轍(てつ)を踏むようなことはしないでしょう。このため、Pixel Fold 2にTensor G4が乗る可能性は高く、その場合はGoogle I/Oでは発表されない、あるいはGoogle I/Oで簡易的にお披露目だけし、発売自体は夏以降となる可能性がありそうです。

 いずれにしろ、これらは全てうわさに過ぎません。正確なところは「Googleのみぞ知る」ことであり、Google I/Oを期待したいところです。

ドコモの「AQUOS R8」、Android 14へOSアップデート ロック画面がより使いやすく

NTTドコモは、3月18日に「AQUOS R8 SH-52D」をAndroid 14へアップデートした。

本アップデートでは、カスタマイズ設定画面でより簡単に壁紙を切り替え可能に。天気が突然悪くなった場合にはロック画面の天気ウィジェットが強調するなど、AIを使用した画面調整に対応する。

 アプリごとに分離されている健康に関するデータを1つに保存し、プライバシーを一元管理するヘルスコネクトも組み込む。位置情報などの情報へのアクセスをアプリに許可するよう求められた場合は、アプリが位置データを第三者と共有している際に通知を表示。拡大鏡や補聴器の設定手順など、視覚障がい者や聴覚障がい者向けのサポート機能も追加した。

AQUOS独自機能としてアプリアイコンの形を5種類から変更でき、最近撮影した写真を自動的に選別してロック画面とホーム画面でシャッフル表示。設定が見つけやすくグループ分けされ、端末の画面はそのままでUSB接続を設定するポップアップが表示される。3ボタンナビゲーションの「戻るキー」と「アプリ使用履歴キー」の並び順を変更できるようになった。

 画面の隅を長タップしてスクリーンショットを撮影できる「Clip Now」では、指を離さず×ボタンに移動させればキャンセル可能になる。カメラは片手でも操作しやすいよう機能を追加し、子どもが安心して利用できる機能をまとめて設定できるジュニアモードなども提供する。

あわせて、Clip Nowが動作しない場合がある不具合を解消。設定メニューのセキュリティパッチレベルが2024年1月になる。

 端末本体でのアップデートは「設定」→「システム」→「システムアップデート」を選択し、画面の指示に従う。更新時間は約33分で、最新ビルド番号は「02.00.02」。

Androidスマホで「バッテリーの減りが早いとき」に試したい設定

スマートフォンは長期間使い続けているとバッテリーを消耗しやすくなるが、処理の多いアプリや、バックグラウンドで動作するアプリを多く使用していてもバッテリーを消耗しやすくなる。Android端末のバッテリーを長持ちさせるためにも、どのアプリが多くバッテリーを使用しているか確認してみよう。

 なお本稿はAndroid 13を搭載した「Google Pixel 7 Pro」を使用して検証している。端末やOSによって利用できない機能がある他、操作方法も異なる場合がある。

アプリを終了し、常にバッテリーを消耗する設定を変える
 実際に使用するアプリを減らすのが、真っ先に行える対策だ。特にゲームアプリはバッテリーを消耗しやすいため、外出先での操作は最低限にとどめておくなどの対策が必要といえる。

 この他、「設定」→「ディスプレイ」から「ダークモード」をオンにするとバッテリー消費量が減るという。加えて「ロック画面」で「時間と情報を常に表示」をオンにしている場合、オフにすれば常時バッテリーを消費することが減る。

「バッテリー」でバッテリー使用量を一覧にする
 「設定」→「バッテリー」→「バッテリー使用量」では、前回フル充電になった状態から使用したアプリを一覧で表示する。ここからアプリ名をタップして「アプリのバッテリー使用量」と選択すると、アプリがバッテリーを使用する動作を最適化または制限できる。これの設定を全て「最適化」「制限」とすることで、バックグラウンドでの動作時もバッテリーの消耗を抑えられる。

ZTEが「nubia」ブランドを日本で本格展開、まずは格安折りたたみスマホなどを投入

ZTEジャパンは3月14日、スマートフォンブランド「nubia」(ヌビア)を日本でも本格展開すると発表した。まずはSIMフリースマートフォン「nubia Flip 5G」「nubia Ivy」の2機種を3月下旬に発売する。

ZTEは複数のブランドでスマートフォンを製品展開しており、グローバルでのnubiaブランドはハイエンドブランドという位置付け。インカメラをディスプレイの裏側に埋め込んで使わない際は隠してしまうUDC(アンダーディスプレイカメラ)などの先進技術をいち早く実用化したことでも知られるブランドだ。

日本市場におけるZTEの沿革としては、2008年に日本法人であるZTEジャパンを設立し、主に大手キャリア向けの製品を納入してきた。通常のスマートフォンの採用実績もあるが、2018年にドコモから当時の市場環境を考慮した戦略的な低価格モデルとして発売された「MONO MO-01K」、auの子ども向け端末「mamorino4」「mamorino Watch」、ソフトバンクから発売された同じく子ども向け端末の「キッズフォン3」や位置情報デバイス「どこかなGPS2」などキャリアの要望に合わせた特殊なオーダーにも数多く対応してきており、どちらかといえば縁の下の力持ち的なポジションを獲得している。

一方でSIMフリー市場(オープンマーケット)へのアプローチも行ってこなかったわけではない。むしろ参入は早く、2014年頃から「ZTE Blade Vec 4G」やNTTレゾナント(当時)の「gooのスマホ」シリーズなどを売り出し、2016年にはハイエンドモデルの「AXON 7」まで日本のSIMフリー市場に持ち込んだ。しかし2017年を最後に、ゲーマーをターゲットとした特殊なブランドであるREDMAGICシリーズを除けば動きを止めており、今回数年ぶりに一般向けのSIMフリースマートフォンに再参入した形となる。

なお、かつて投入していたZTEブランドのBlade/AXONシリーズではなく新たにnubiaブランドが日本向けに選ばれた理由は、グローバルでの製品展開として今後はZTEブランドからnubiaブランドに主軸を移していく方針を反映したものとのこと。

nubiaブランドの日本展開にあたって、まず発売されるのは「nubia Flip 5G」「nubia Ivy」の2機種。いずれも先行してワイモバイル向けに納入された機種がベースとなっており、メモリ容量や対応バンドなどの違いはあるが、基本的にnubia Flip 5Gは「Libero Flip」、nubia Ivyは「Libero 5G IV」と同等となる。

両機種の特徴を簡単に紹介しておくと、nubia Flip 5Gはまだ高価なイメージの強い折りたたみスマートフォンでありながら、8万円以下でSnapdragon 7 Gen 1を搭載しミドルハイ相当の性能も持ち合わせたコストパフォーマンスの高い製品だ。nubia Ivyはエントリークラスの5Gスマートフォンだが、日本市場特有のニーズであるおサイフケータイや防水にも対応しつつ3万円ほどでバランス良くまとめられた製品である。

言い換えれば、ハイエンドブランドのnubiaが日本に上陸したと謳う一方で、先進技術やカメラ性能などnubiaらしさの詰まった上位製品は国内未導入という状況になる。

このようなラインナップとなった理由は、まずキャリア向けに開発済のモデルをベースとすることでコストを抑えつつスモールスタートでの参入としたことが挙げられる。加えて、現在の市場環境を踏まえて日本のスマートフォン市場、特にオープンマーケットでの売れ筋となる価格帯への製品投入を優先したとも言う。

ミドルレンジ~ミドルハイの価格帯でコストパフォーマンスに優れた内容の製品が歓迎される傾向にあることは確かで、先に発売されたワイモバイル向けのLibero Flipなどは「手の届く折りたたみスマートフォン」として注目されている。

短期的な販売戦略としてはこのクラスから着手するのは正解だと感じる一方で、一般的にひとたび安物のイメージが定着してしまえばそこからブランドの価値を高めていくのは容易ではない。本来はハイエンドが本丸であるnubiaブランドをハイエンド不在のまま始動してしまったのは少々心配なところだ。

次の一手としてフラッグシップモデルの「nubia Z60 Ultra」、あるいはそこまでは行かなくともカメラ特化の「nubia Focus Pro」や音楽特化の「nubia Music」のような個性的な端末も日本に持ち込むなど、イメージリーダーとなり得る製品の投入に期待したい。

Google、Pixel 8にミントカラーを追加 「ハンギョドン」とのコラボも

Googleは1月25日、最新Androidスマートフォン「Google Pixel 8」に新カラー「Mint」を追加した。すでに販売中で、数量限定販売となる。

あわせて、サンリオの人気キャラクター「ハンギョドン」とのコラボキャンペーンも実施する。コラボキャンペーンでは、GoogleストアでGoogle Pixel 8 Mintを購入すると、ハンギョドンとの限定コラボグッズ「限定ケース&ストラップ」がもらえる。コラボグッズプレゼントは数量限定の先着順で、なくなり次第終了となる。

Feature Dropのアップデートで新機能を追加
Feature Dropアップデートにおいて、スマートフォン「Google Pixel 8」に新機能を追加すると発表した。

追加される新機能は、簡単なジェスチャーでスマートフォンからあらゆる情報を検索できるというもの。Google Pixelのホームボタン、またはナビゲーションバーを長押しし、画面上の検索したい部分を丸で囲ったりなぞったりすることで検索できる機能だ。アプリを切り替えることなく利用できるなど、扱いやすいのもポイント。

Googleメッセージの「フォト文字」機能では、ユーザーやペットの写真を「フォト文字」に変換する機能を追加する。変換したフォト文字は保存でき、友人から送られてきたフォト文字も利用可能だ。

コンテンツ共有機能「ニアバイシェア」は、名称が「クイック共有」に変更となった。Google PixelからAndroid、Chromebook、Windowsといったデバイスに写真やファイルを素早く共有するのに使える。使い方は簡単で、共有シートからクイック共有アイコンをタップ。付近にある共有デバイスのリストが表示されるといった流れだ。デバイスの公開設定は、全ユーザー、連絡先、自分のデバイス、から選択可能。プライバシー管理にも配慮している。

ワイヤレスイヤホン「Google Pixel Buds Pro」は、Google Pixel WatchからGoogle Pixelスマートフォン、またはタブレットへの音声切り替えが行えるようになった。接続は、ペアリング済みのデバイスが2台ある場合自動的に近くのデバイスに接続するので、手動で切り替える必要もない。この機能追加により、どこでも通知を受け取れるようになった。

Samsungが普及価格帯モデル「Galaxy A55/A35 5G」発表 高度セキュリティシステム「Knox Vault」搭載

韓国Samsung Electronicsは3月11日(現地時間)、Galaxyシリーズでも普及価格帯のAシリーズの新モデル、「Galaxy A55 5G」と「Galaxy A35 5G」を発表した。まずは欧州で20日に発売する。米国や日本での発売予定は公表されていない。英国での販売価格は、A55は439ポンド(約8万3000円)から、A35は339ボンド(約6万4000円)から。

 これまでS21以降のSシリーズなどハイエンドモデルにしか搭載されていなかった高度なセキュリティシステム「Knox Vault」を搭載する。

 Knox Vaultは、独自のプロセッサとメモリ、専用の不揮発性ストレージなどを備えるサブシステムを採用し、生体認証データやブロックチェーン証明書などの機密データを隔離保存できる機能。

 A55とA35は見た目がほとんど変わらないが、最大の違いはプロセッサとカメラだ。A55のプロセッサはExynos 1480、A35はExynos1380。アウトカメラはいずれもトリプルで、メインは5000万画素、マクロは500万画素だが、3基目の超広角がA55は1200万画素、A35は800万画素、インカメラはA55は3200万画素のところ、A35は1300万画素。メモリ/ストレージの組み合わせは、A55は8/128、8/256、12/256(GB)、A35は6/128、8/128、8/256(GB)。

 サイズと重さも微妙に違い、A55は77.4(幅)×161.1(高さ)×8.2(奥行き)mm、213g、A35は78.0(幅)×161.7(高さ)×8.2(奥行き)mm、209g。

 共通の主なスペックは、有機ELディスプレイは6.6型(リフレッシュレートは120Hz)、バッテリーは5000mAh。

 A55 5Gの先代に当たる「Galaxy A54 5G」は日本でもドコモやUQ Mobileが扱っている。

シャオミ、「Redmi 12 5G」に独自OS「HyperOS」を導入するOSアップデート

シャオミ・ジャパンは3月7日より、5Gスマートフォン「Redmi 12 5G」に同社の独自OSである「Xiaomi HyperOS」を導入するアップデートの配信を開始した。

シャオミはこれまで、Androidベースの独自UIである「MIUI」を同社スマートフォンに搭載してきたが、2023年10月に新OSである「Xiaomi HyperOS」に切り替える方針をアナウンスしていた。「Xiaomi HyperOS」は「『Human×Car×Home』スマートエコシステム向けに設計された」というOSで、たんなるスマートフォン上のUIにとどまらず、すべてのシャオミ製品の間でのスマートな接続を促すことを目指すものとなる。

スマートフォン/タブレット上で動作する「Xiaomi HyperOS」はAndroidベースのものになる。今回「Redmi 12 5G」向けに配信されるのはAndroid 14ベースとなっている。

同社によれば、「Xiaomi HyperOS」はネイティブのAndroidカーネルよりも高速で、ハードウェアのパフォーマンスを最大化できるという。ファイルシステムは最適化され、長期間利用してもパフォーマンスの低下がおこらないほか、ネットワーク経由のアップデートの際のストレージ占有も抑制される。

また幅広いハードウェア要件の間で互換性を保ち、グラフィックレンダリングの強化、さまざまな画面サイズ/言語での統一された操作、優れたマルチタスク性能、600以上の言語と10万以上の字体を利用できるフォントシステムなどを実現するものになるという。