モバイルバッテリーの正しい充電方法は?

モバイルバッテリーでスマートフォンに電力を供給する前に、まずはモバイルバッテリー自体を充電する必要があります。まずは、モバイルバッテリーの正しい充電方法について見ていきましょう。

ACアダプターで充電する場合
スタンダードなモバイルバッテリーの充電方法は、お手持ちのACアダプターにモバイルバッテリーをつなぎ、充電する方法です。その際には、必ず付属のACアダプターを使うようにしましょう。メーカーが安全面も考慮しているので、安心して利用できます。
また、毎日モバイルバッテリーを持ち歩かない人の場合、最後に使用した後にACアダプターにつなぎ、そのまま放置してしまう可能性があります。モバイルバッテリーは使用しなくても放電して電力を消費してしまいますから、ACアダプターにつないだままだと、満充電の状態が長く続くことで、バッテリーを劣化させてしまいます。充電が終わったら、必ずモバイルバッテリーからACアダプターを外しましょう。

パソコンから充電する場合
ACアダプターがなくても、USBなどの接続ケーブルを通して、モバイルバッテリーに充電することも可能です。しかし、あくまで可能というだけで、充電速度などを考えるとあまり効率は良くありません。旅行先や出張先で「家にACアダプターを忘れてきた」というような、緊急時の充電方法と考えるといいでしょう。

シガーソケットから充電する場合
車のシガーソケットにシガーチャージャーを挿入し、そのシガーチャージャーにケーブルをつないで、モバイルバッテリーを充電することも可能です。しかし、車を利用しているあいだに充電できる環境があるのなら、わざわざモバイルバッテリーを充電しなくても、直接スマートフォンをつないで充電するほうが早いでしょう。遠出をするときなど、スマートフォンが満充電されていて、かつモバイルバッテリーの残量が少ない場合は、シガーソケットから充電できるようにしておくと便利です。

充電したモバイルバッテリーは長期間放置しない
モバイルバッテリーは使用しなくても放電して電力を消費しています。そのため、いざ使おうとしたときに、バッテリー残量が残っていないということもありえます。定期的にバッテリー残量を確認し、減ってきたら再度充電するようにしましょう。

スマートフォンに充電する際の注意
モバイルバッテリーからスマートフォンに充電する場合、いくつか注意するべきポイントがあります。注意点を守らない場合、モバイルバッテリーが劣化しやすくなるだけでなく、発火などの事故も起きかねませんので注意しましょう。

バッテリー残量がゼロのまま過放電させない
バッテリー残量がゼロのまま放置すると、「過放電」が起きてバッテリーが劣化します。スマートフォンに充電する際は、できるだけモバイルバッテリー残量がゼロにならないように注意しましょう。できれば、何回もスマートフォンに充電できる大容量のモバイルバッテリーでも、バッテリー残量がゼロになる前に充電しておくのがおすすめです。

温度の高い場所に置かない
モバイルバッテリーなどに使われているリチウムイオンバッテリーの最高許容周囲温度は45℃程度です。そのため、「キャンプをしているときに焚き火のそばで充電する」といった行為は、絶対に避けてください。
また、充電していなくても、真夏に駐車している車に放置するのも危険です。モバイルバッテリーは、充電しているときも保管しているときも、熱くなる所に置くのは避けましょう。

スマートフォンを操作したまま充電しない
スマートフォンの使用中にバッテリーが切れかけて、急いでモバイルバッテリーに接続し、そのままスマートフォンを使い続けるケースもあるでしょう。しかし、スマートフォンを使用すれば少なからず熱を持ちますし、充電することでも熱が発生します。つまり、普段使うよりも余計に熱が発生することになるのです。
前述したように、バッテリーにとって熱は大敵ですから、充電しながらの操作は控えたほうが無難です。「電話中にバッテリーが切れそう」などの緊急時でなければ、基本的に充電中はスマートフォンをさわらないようにしましょう。

モバイルバッテリーは安全に使おう
モバイルバッテリーの使用方法には、いくつかの注意点があります。しかし、その注意点は、「放置しない」「熱に気を付ける」など、ごく一般的なものです。
モバイルバッテリーを安全に、本来の性能で使うためにも、使用ルールは必ず守るようにしましょう。

不要になったモバイルバッテリーはどう処分する?

モバイルバッテリーは、長く使い続けるとリチウムイオン電池が劣化するため、充電するのに時間がかかったり、バッテリー容量が減りやすくなったりしてきます。このような状態で無理に使い続けると、バッテリーが膨張したり、発火などの事故につながったりしかねません。
モバイルバッテリーを安全に使うには、「劣化したな」と感じたら早めに買替えをする必要があります。その際に悩むのが、古いモバイルバッテリーの処分方法です。ここでは、モバイルバッテリーの処分方法や注意点をご紹介しましょう。

モバイルバッテリーを処分するときに注意したいこと
リチウムイオン電池が劣化したモバイルバッテリーは、そのままゴミとして捨ててはいけません。しかし、実際にどう処分したらいいのかわからない人もいるでしょう。
まずは、モバイルバッテリーを処分するときに注意したいことをご紹介します。

バッテリーに使われている充電池の種類に注意
現在、流通しているモバイルバッテリーは、リチウムイオン電池を使った製品が主流です。しかし、製品のリリース時期やメーカーによっては、ニッケル水素電池など、ほかの充電池が採用されている可能性もゼロではありません。電池の種類によっては、処分の方法が異なる可能性がありますので、念のため確認しておきましょう。
内蔵しているバッテリーの種類は取扱説明書などに記載がありますが、電池に記載されているリサイクルマークでも確認可能です。

モバイルバッテリーは燃えないゴミには出せない
モバイルバッテリーは「燃えないゴミかな?」と、公共のゴミ収集に出してしまおうと考える人もいるかもしれません。しかし、ほとんどの自治体では、燃えないゴミとして回収不可となっています。
理由は、発火による火災のおそれがあるためで、安全面を考えて決められているルールです。必ず守るようにしてください。

モバイルバッテリーをリサイクルに出す方法
ゴミとして捨てられないモバイルバッテリーですが、リチウムイオン電池は小型二次電池に分類されているため、資源有効利用促進法の対象としてリサイクルが可能です。ですから、リサイクルBOXなどを置いて引き取りをしている場所に持っていくのが、簡単な処分方法といえるでしょう。ここでは、モバイルバッテリーをリサイクルに出す方法をご紹介します。

家電量販店やホームセンターでリサイクルに出す
家電量販店やホームセンターなどには、回収用のリサイクルBOXが設置されている場合が多いので、持ち込んで処分することができます。大型のスーパーにも設置されている場合がありますので、まずは近くのお店を探してみましょう。

携帯キャリアの店舗で引き取ってもらう
スマートフォンを契約している携帯キャリアの店舗でも、不要になったモバイルバッテリーを引き取ってもらえる場合があります。基本的には店舗におけるサービスの一環ですから、必ずしも引き取ってくれるとは限りませんが、一度相談してみるといいでしょう。

モバイルバッテリーは状態を確認して適切に処分しよう
モバイルバッテリーは、リサイクル品として処分するのが一般的です。しかし、機種変更などが理由で、まだ使えるモバイルバッテリーを処分しなければいけないケースもあるでしょう。そのような場合は、モバイルバッテリーの買い取りをしている中古販売業者に持ち込む方法もあります。
安いモバイルバッテリーでは難しいかもしれませんが、ノートPCにも充電可能な大容量かつ高性能のモバイルバッテリーであれば、買い取りの対象となる可能性があります。高性能なモバイルバッテリーを処分する際には、捨てるのではなく販売も検討してみてはいかがでしょうか。
モバイルバッテリーは、通常のゴミとしては捨てられません。電池の種類を確認して、適切に処分するようにしましょう。

モバイルバッテリーでスマートフォンに充電できない原因は?

外出中に長電話やゲームをプレイして、バッテリー残量が心配になることがあります。そんなときにモバイルバッテリーがあると便利ですが、「接続しても充電されない」ということもあるかと思います。
ここでは、モバイルバッテリーでスマートフォンに充電できない主な原因と、その対処法をご紹介します。

原因その1:モバイルバッテリー本体の寿命
スマートフォンに充電できない場合、まず考えられるのは、モバイルバッテリーの寿命です。
モバイルバッテリーは、充電回数を重ねることでバッテリー自体が劣化し、機能しなくなります。使用できる回数は諸説ありますが、一般的に300〜500回ほどといわれています。つまり、仮に毎日使用してれば、1年から1年半程度持つことになります。
ですから、使用して1年前後のモバイルバッテリーであれば、寿命を疑うべきでしょう。

原因その2:出力電力が不十分
「新品なのに時間をかけてもあまり充電できない」という場合は、モバイルバッテリーの出力電力が、使用しているスマートフォンに必要な電力を満たしていない可能性があります。
「緊急だから」といってコンビニで安いモバイルバッテリーを買うのではなく、きちんとパッケージの出力電力を確認してから購入することで、このトラブルは避けられます。

原因その3:人為的ミスや商品の劣化による充電不足
モバイルバッテリーに接続しても充電されない場合、そもそもモバイルバッテリーに充電されていなかったというミスもありえます。
また、きちんと充電していたつもりでも、バッテリーの劣化が原因で充電時間が不足していたということも考えられます。この場合、少しは充電されるものの、実際に使用するには十分でないレベルであることがほとんどです。モバイルバッテリーのバッテリー残量も確認できる製品であれば、常に残量を確認する習慣をつけると良いでしょう。

原因その4:充電用ケーブルの不具合
充電用ケーブルの不具合も、モバイルバッテリーでスマートフォンに充電できない原因のひとつです。もし、「昨日まではきちんと充電できていた」というのであれば、最も疑うべきはケーブルの断線です。ケーブルの一部が切れているといった場合はすぐに気付くと思いますが、内部で断線している場合は目視で確認できません。このような場合は、別のケーブルを使って確認してみましょう。
なお、新たにケーブルを購入する際には、必ず充電専用、もしくは充電通信両対応のケーブルを購入する必要があります。

原因その5:スマートフォン本体のトラブル
モバイルバッテリーでスマートフォンに充電できない原因として、スマートフォン本体のトラブルということもあります。「さっきまで使っていたスマートフォン」だとしても、その可能性はゼロではありません。「充電が切れそうになる前にバッテリーが熱かった」「バッテリーが膨らんでいる気がする」といった場合は注意が必要です。
スマートフォンのバッテリーが熱くなりすぎると、充電できないようにするセーフティ機能を持った機種もあります。スマートフォンが熱い場合は一度充電するのをやめ、冷めてから再度試してみましょう。

モバイルバッテリーを長く使うために
モバイルバッテリーでスマートフォンに充電できない原因はいくつかありますが、一番注意すべきは、モバイルバッテリー本体のトラブルです。そこで、モバイルバッテリーを使用する際の注意点についてご紹介します。

温度変化に注意
モバイルバッテリーに使われているリチウムイオンバッテリーは、高温と低温に弱い性質があります。例えば、最高の許容周囲温度は45℃といわれていますので、「真夏に日のあたる車の中に放置」したり、「火を使う調理器具のそば」などに置いたりすれば、寿命を縮めるだけでなく、事故につながるおそれもあり、とても危険です。
一方、最低の許容周囲温度は5℃。雪が降るシーズンや寒冷地でなければあまり心配する必要はありませんが、こちらも併せて注意しましょう。

バッテリー残量に注意
モバイルバッテリーは、残量がゼロのままで放置すると「過放電」となり、劣化して寿命が縮まってしまいます。常に100%の満充電である必要はありませんが、1回の充電で何度も充電できる大容量のモバイルバッテリーだとしても、一度使用したらその都度充電する習慣をつけるといいでしょう。

モバイルバッテリーからの充電中はスマートフォンを使わない
モバイルバッテリーで充電中のスマートフォンを使用しているシーンをよく見かけますが、このような使用にはリスクがあります。というのも、スマートフォンを使用することで発生する熱と、充電することで発生する熱が重なるからです。
バッテリーが熱に弱いのは先に説明したとおりです。寿命を縮めるだけでなく、最悪爆発といった事故につながる危険性もあります。

モバイルバッテリーを充電中の状態で放置しない
モバイルバッテリーが満充電になったのにもかかわらず、コンセントを抜かずにそのまま放置していたことはありませんか?この状態では、繰り返し充放電がされてしまうためバッテリーが劣化し、寿命を縮めてしまいます。100%の満充電になったら、充電中の状態で放置しないようにしましょう。

モバイルバッテリーを買い替えるタイミング
いくらモバイルバッテリーの寿命を縮めないように注意しても、劣化を避けることはできず、ある程度使用すれば買替えが必要となります。いざというときに「充電できない」といった事態を避けるためにも、買替えのタイミングを見逃さないよう、日頃からモバイルバッテリーの小さな不具合を見逃さないことが大切です。
ここでは、実際にモバイルバッテリーを買い替える際の注意事項をご紹介します。

本体が膨らんだり熱を持ったりするようになった
買い替えるタイミングの中で一番注意すべきは、モバイルバッテリーのトラブルです。バッテリー本体が膨らんでいる、熱くなっているといった場合には、爆発や火災の原因となるおそれがあるため、即使用を中止しましょう。

充電に時間がかかる、またはバッテリーの減り方が早い
充電時間の長さや、バッテリーの減り方にも注意しましょう。リチウムイオン電池が劣化していくと、モバイルバッテリーへ充電する時間が長くなったり、使っていないのにバッテリーの減りが早くなったりします。すぐに使えなくなるわけではありませんが、買替えのタイミングが近いと考えてください。

長期にわたって使用したら買い替える
リチウムイオンバッテリーには寿命があります。充電回数を少なく見積もって300回程度と考え、自身の使用頻度に合わせてどれくらい持つかを事前に認識しておきましょう。

使用ルールを守っていざというときに備えよう
モバイルバッテリーを使用する際には、さまざまな注意が必要です。日常の使用はもちろん、災害時の緊急事態にも対応できるよう、モバイルバッテリーの使用ルールを決め、それを守ることで、いざというときに使えないことがないようにしましょう。
エレコムモバイルバッテリーは、安全基準を満たした製品がそろっています。購入の際は、ぜひ検討してみてください。

携帯のバッテリー切れに備える適切なモバイルバッテリーの選び方 モバイルバッテリーとは?

モバイルバッテリーとは?
モバイルバッテリーは、名前が示すとおり「携帯」できる「電源」となります。モバイルバッテリーの用途としてまず思い浮かぶのは、スマートフォンを充電するシーンかもしれません。ですが、モバイルバッテリーで充電できるのはスマートフォンだけではなく、タブレットや無線LANルーター、携帯ゲーム機など多岐にわたります。
そのため、充電の機会が少なくなる旅行や出張はもちろん、通勤・通学などの外出時に持ち歩く方もいます。バッテリー切れすることは、さほどないように思えますが、充電のし忘れやケーブルの接続ミス、ゲームなどで長時間使う場合の電力消費と、バッテリー切れに陥る要因は少なくありません。
また、スマートフォンへの依存度が低い方でも、地震や台風といった災害時の充電に役立ちますので、1台持っていると、いざというときに安心です。

ケース別・モバイルバッテリーの選び方
災害時の非常用電源としても有効なモバイルバッテリーは、一家に1台、または一人1台あっても良いでしょう。モバイルバッテリーは、コンビニでも販売されていますので、今では気軽に入手することが可能です。ですが、実際に使うことを考えれば、安易に購入するのではなく、自分に最適なモバイルバッテリーを購入したいものです。
では、実際にモバイルバッテリーを購入する際は、どのようなことに気をつければ良いのでしょうか。ここでは、モバイルバッテリーの選び方をケースごとにご紹介します。

長持ちさせたい場合:容量で選ぶ
バッテリー容量が大きければ何回でも充電できますし、場合によっては知人のスマートフォンも充電してあげることもできます。特に、災害時の非常用電源として使うのが一番の目的であれば、大容量のモバイルバッテリーを選ぶべきでしょう。
モバイルバッテリーの容量は「mAh(ミリアンペアアワー)」で、1時間に流せる電気の量を示しています。ですが、バッテリーや乾電池などの場合、容量を表す単位として使われます。
例えば、モバイルバッテリーの容量が5,000mAhで、スマートフォンの容量が2,500mAhであれば、2回スマートフォンを充電することができる計算になります。
ですから、所有しているスマートフォンのバッテリー容量と、1日に充電したい、またはするかもしれない回数分の充電に対応できるモバイルバッテリーを選ぶといいでしょう。

早く充電したい場合:急速充電対応できる機種を選ぶ
モバイルバッテリーの出力電力は「W(ワット)」で表記されており、この数字が大きいほど早く充電できます。ただし、本当に早く充電したいのであれば、「USB Power Delivery」「Quick Charge」といった「急速充電」の規格に対応した機種を選ぶといいでしょう。
特にUSB Power Deliveryは、スマートフォンだけでなくノートPCも充電できます。専用のケーブルなどが必要になりますが、使い勝手の良いおすすめの規格です。

毎日持ち歩く場合:サイズで選ぶ
常用するにせよ、非常時用にするにせよ、モバイルバッテリーを持ち歩く以上、サイズも重要な要素のひとつになります。基本的にモバイルバッテリーは小さく作られていますが、鞄が小さい場合には、その大きさや厚みから、ほかに入れたい物に影響が出ることもあるでしょう。
モバイルバッテリーは、基本的に大きさ=容量に比例しますので、単純に小さい物を選ぶのではなく、必要な容量で持ち歩きに不便のないサイズを選びましょう。

個々の目的を重視する:機能で選ぶ
人によって、モバイルバッテリーに求める機能は異なります。例えば、一度に複数のスマートフォンや機材を充電したい場合は、出力ポートの多い機種を選ぶ必要があります。
また、本格的に災害に備えるなら、ソーラーパネルで充電できるモバイルバッテリーが最適でしょう。ほかにも、ワイヤレスで充電できるモバイルバッテリーもありますので、必要な機能に応じて適切な商品を選びましょう。

モバイルバッテリーの購入は価格だけに縛られない
一口にモバイルバッテリーといっても、その種類はさまざまです。購入時には、必要な機能や性能、サイズなどを見極める必要があります。また、安いモバイルバッテリーは、時に爆発といった事故が起きる可能性もあります。
そこで、モバイルバッテリーを購入する際は、PSEマークの有無を確認しましょう。日本国内では、2019年2月1日よりPSEマークのないモバイルバッテリーを販売できませんが、過去に流通した物が残っていないとは限りません。
エレコムの製品は、きちんと基準をクリアしたモバイルバッテリーがそろっています。価格に振り回されることなく、安全や機能面をしっかりと見極めた上でモバイルバッテリーを選択してください。

ACアダプタの選び方

電子機器・電気機器に電力を供給するために必要なACアダプタですが、間違った製品を選ぶと機器の故障だけでなく、火災や事故が起こる危険性もあります。電圧・電流を扱う装置だからこそ、その役割と選び方をしっかりと把握して適切に選定を行いましょう。

ACアダプタとは、ノートパソコンやスマートフォン、テレビやオーディオ類など小型の電化製品に用いられる電源装置のこと。「アダプタ(adapter)」とは英語で「適合させる」という意味であり、コンセントから入力する交流電流(AC)を使用する機器に合わせた形式の電力に変換して出力します。

電気製品の多くは直流(Direct Current)の電源を使用して稼働しますが、電力会社から供給される商用電源は交流(Alternating Current)です。そのため電気製品を使用するには、交流を直流に一度変換しなくてはなりません。大型の電気製品の場合は製品中にその電源装置が内蔵されていることが多いのですが、小型の電気製品の場合は軽量化・小型化のために電源装置だけで独立しています。これがACアダプタです。(大型製品の場合でも熱やノイズを発生させないためにACアダプタを使用することもあります)

ちなみにACアダプタというとACからDCに変換するアダプタを一般的に指しますが、変圧だけを行うAC-ACアダプタもあります。また「充電器」という呼ばれ方をすることもありますが、あくまでも機器に内蔵されている充電用の電池に電流を送ることが目的であり、ACアダプタ自体に充電制御回路などは組み込まれていません。

ACアダプタの種類
ACアダプタには、大きく分けて「トランスタイプ」と「スイッチングタイプ」の2種類があります。どちらもACからDCに電圧を変換するという用途は同じですが、トランスタイプは大型のコイルを使用しているため、大きくて重いという点が大きな特徴。その分構造がシンプルで、ノイズが少なく安価というメリットがあります。 スイッチングタイプは高速でスイッチを切り替えることで電圧を制御するためノイズが入りやすく、また回路が複雑で比較的高価ということが特徴です。その分効率が良く、小型化・軽量化しやすいというメリットがあります。現在は省エネの観点や小型軽量化を求められる背景から、スイッチングタイプが主流になっているようです。

ACアダプタの選び方
市場には多くのACアダプタが流通していますが、見た目が似ていてもどれでも良いというわけではありません。定格電圧や電流が間違ったアダプタを使用すると、火災や機器の破損の原因となってしまいます。 またプラグの形状が異なれば、そもそも使用することができないでしょう。こちらでは、ACアダプタの選び方について解説していきます。

1.機器の電圧・電流を調べる
電気機器には、適した電圧・電流のアダプタを接続する必要があります。まずはアダプタに接続したい機器の電圧と電流を確認しましょう。入力端子の近くなどに「○V/○A」という風に記載されていることが多いようです。

この時気を付けたいのが、電圧(V)はぴったり同じ数字のアダプタを、電流(A)は同じかそれ以上の数字のアダプタを使用する必要があるということ。電圧の場合は高ければ機器が故障し、低ければ動作しません。 9Vなら9V、12Vなら12Vのアダプタを使用しましょう。電流の場合はぴったり同じでなくても構いませんが、電流が足りないとアダプタの破損や炎上に繋がります。少し余裕を持たせて、500mAなら1Aなど数字が大きめのアダプタを選ぶと良いでしょう。

2.プラグの形状の確認
実はACアダプタのコネクタや機器の差込口は統一されておらず、プラグ側がピンのものやジャック側がピンのものなど様々な規格があります。機器の型番だけではコネクタの形状はわからないので、購入後に「刺さらない」ということのないように事前にサイズや形状を確認しておきましょう。

3.極性の確認
機器によって、電源をプラスで送れば良いのかマイナスで送れば良いのかが異なります。これを間違えると機器の破損に繋がるので、必ず確認しましょう。差込口の近くにマークがついています。真ん中の黒い丸が「+」に繋がっていればセンタープラス、「-」に繋がっていればセンターマイナスということです。

ACアダプタの丸いコネクタは、プラグの向き(外側か内側か)でプラスとマイナスになります。間違えないように差し込みましょう。

>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>> ノートPC用ACアダプター

ノートパソコンのバッテリー寿命を延ばす方法

ノートパソコンは充電式バッテリー(電池)を利用していますが、時間が経つにつれ「フル充電しても駆動時間が短くなってしまう」宿命があり、こんなはずじゃなかったのに……と感じている人もすくなくないと思います。

では、「充電式バッテリーをより長く使う方法はないのか?」ということになるのですが、結論を言えば「あります」!

現在、多くのノートパソコンに搭載されているリチウムイオン電池の場合なら、
「(1)できるだけフル充電状態をさける、
(2)電池を高温にさらさない、
(3)メーカー独自のバッテリー・ユーティリティがあれば、仕様にのっとったメンテナンスを定期的に実施する」ことが主な対策になります。

充電式バッテリーの場合、充電と放電を繰り返すとバッテリー容量が低下します(「サイクル劣化」と呼ばれています)。ノートパソコンにバッテリーとACアダプターをつけたままにしておくと、自然放電により低下した充電量を補おうと自動的に再充電が開始されフル充電状態を保つしくみになっているため、このような使い方を常時していると、電池内部の電極に被膜ができてしまい性能が劣化します。

また、物質は高温になるほど化学変化を起こしやすい性質があるため、発熱するパソコンにバッテリーをつけたままにしておくと、電池内部の物質のガス化などの化学変化が発生し、バッテリーの劣化が進み寿命が短くなります。

そして、上記の「(1)できるだけフル充電状態をさける、(2)電池を高温にさらさない」が、有効な対策になります。

一般的なリチウムイオン電池は、充電と放電を500回程度繰り返すと、バッテリー容量は50%~70%に劣化するというメーカー検証のデータがあり(温度や充電状態の環境に左右します)、試す価値はあると思います。

ただし、1つだけ注意したい点として、自宅ではバツテリーをとりはずしてACアダプターだけでノートパソコンを利用する場合は、突然の停電、宅内でブレーカーが落ちた場合、瞬時にパソコンの電源も落ちるので、重要な作業で、作りかけていた未保存のデータが消えてしまっては困るという場合は、必ずバッテリーをセットしてから作業することを忘れないでください。

最後に、「(3)メーカー独自のバッテリー・ユーティリティがあれば、仕様にのっとったメッテナンスを定期的に実施する」ということですが、メーカーや機種によっては、充電バッテリーの寿命をのばすためのユーティリティ機能がついている場合があるので、取扱説明書で確認してみてください。

よりよい PC Life の一助になれば幸いです。

ノートパソコンのバッテリー寿命と交換時期

ノートパソコンのバッテリーは、どれだけ気を使って使用していても、毎日少しずつ劣化していきます。

たとえば、新品購入時に100%充電した状態で4時間使えたものが2時間程度しか持たなくなった、バッテリーがふくらんでいる、充電してもなかなか100%にならないというような症状が現れたら、寿命を迎えているサインです。

一般的には、毎日充放電を繰り返して使用した場合、約2~3年でその容量は初期状態の約50%になると言われています。

ただし、フル充電での使用を避けたり、バッテリーを取り外し、補充電しながら保管していた場合などは、通常よりも劣化の度合いが低くなる可能性もあります。

逆に、毎日持ち出してハードな使用を続けていた場合は、劣化の度合いが進んでいることも考えられるのです。バッテリー寿命のサインは前述したように使用時の感覚でもわかりますが、バッテリーの状態を確認できるツールを使用すれば、劣化具合を正確に知ることができます。

購入時にインストールされていたソフトもしくはインターネット上で提供されているフリーソフトを利用すれば、購入時の容量(設計容量)と現在の最大容量(フル容量)を調べることができ、フル容量が設計容量より少なくなっていたら、そのノートパソコンのバッテリーは劣化しているということになります。

もちろん、すぐにノートパソコンが使えなくなるということではありませんが、早めの交換を検討したほうがいいでしょう。

ノートパソコンのバッテリーを交換せずに使い続けた場合
では、ノートパソコンのバッテリーを交換しないとどうなるのでしょう。そのまま交換しないで使い続けた場合、大きく2パターンが想定できます。

まず、どんどんと容量が減っていくパターンです。2時間持ったものが1時間になり、そして30分、15分というように短くなっていくのです。ここまでくると、ノートパソコンの本来の目的である携帯性という機能はほぼ果たさなくなります。

もう1つのパターンは、ある日突然エラーになり、充放電ができなくなるというものです。メーカーによって赤色の点滅が出たりしますが、0%から充電が全くできず、ACアダプタを外すと電源が落ちてしまいます。突然電源が落ちてしまうと作業中のデータが消えてしまうだけでなく、ノートパソコンのハードディスクにもダメージを与える可能性があります。

いずれにしても、ノートパソコンのバッテリーは消耗品と考え、交換時期が来たら新しいものに交換するようにしましょう。

>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>> ノートPCバッテリー

スマホの寿命を延ばす 知って納得、バッテリーの謎

普段何気なく充電しているノートパソコンやスマートフォン。実はちょっとした知識や工夫で、充電時間を短縮したり、寿命を延ばしたりできることをご存じだろうか。新しい充電規格も登場、これまでの常識が通用しなくなってきている。最新事情を踏まえつつ、2回に分けてバッテリーと充電の疑問にお答えする。

Q.最近バッテリーの持ちが悪くなった
IT機器に搭載するバッテリーは充電すれば繰り返し使えるが、消耗品の側面もある。古くなると、満充電しても新品のころのように長く使えなくなるのは誰しも実感することだろう。ノートパソコンやスマホに採用されているバッテリーはリチウムイオン電池だが、徐々に容量は減っていく。
一般に500回ぐらい充放電すれば容量が半分程度になると考えておこう。NTTドコモと九州大学が共同研究した「移動端末用リチウムイオン電池の容量劣化特性」によれば、充放電を繰り返すと緩やかに容量が減少し、約600回を超えたあたりで急激に劣化が進むことが見て取れる。
リチウムイオン電池は、電池内部でイオンが移動することで充電と放電を行う仕組みだが、これを繰り返すうちに移動できるイオンの量が減ってしまうのが劣化の原因。ちなみにノートパソコンやスマホでは、現在のバッテリーの劣化度合いを確認できるようになっている。
ウィンドウズ10では、「Windows」キーを押しながら「R」キーを押すと「ファイル名を指定して実行」画面が現れるので、半角アルファベットで「cmd 」と入力し、「Enter 」キーを押す(1)。コマンドプロンプトの画面が現れたら、「powercfg /batteryreport 」と入力して「Enter 」キーを押す(2)。「…保存されました」と表示されたらOKだ

Q.「継ぎ足し」充電が悪いって本当?
現在主流のリチウムイオン電池は、完全に使い切っていない状態で充電する、いわゆる「継ぎ足し」をしても問題はない。継ぎ足し充電が良くないというのは、リチウムイオンより前に普及していたニッケルカドミウム(ニカド)電池やニッケル水素電池の知識だ。継ぎ足し充電を繰り返すと、電池に残量があっても電圧だけ低くなり、電子機器が「残量がない」と誤判断してしまう現象で、「メモリー効果」と呼ばれる。リチウムイオンではこの効果は起こりにくい。
そもそもバッテリーは、使い切ってから充電するというケースは少ないので継ぎ足し充電が当然だ。そのため電池性能を測る際は、単純な充電回数ではなく、一般に100%分の充電と放電を1サイクルとして計算しているので安心してほしい。
ただ、充電の頻度が多いほどバッテリーの劣化を早めるという研究結果もある。容量があまり減っていないのに頻繁に充電するのは避けたほうがよい。
Q.バッテリーの寿命を延ばすことはできない?
前ページで解説したように、リチウムイオン電池は、充放電を繰り返すたびに、化学変化によって劣化する。これを「サイクル劣化」と呼ぶ。使わなくてもある程度は劣化し、これを「保存劣化」と呼ぶ。
保存劣化はバッテリーの充電量が100%や逆に0%の状態では進みが速い。さらに高温も大敵だ。モバイルバッテリーなどを手掛けるアンカー・ジャパンでは、約27度を超えると劣化が始まると警告する。
以上を踏まえて、下図のような対策で寿命を延ばせる。ノートパソコンやスマホの一部では「いたわり充電」などと呼ばれる、満充電の手前で止めたり、満充電の状態が短くなる機能が盛り込まれている。
とはいえ、バッテリーをいたわりすぎて使いにくくなっては本末転倒。必要な場合は100%充電をためらわず、0%まで使い切ってよい。これがバッテリー本来の用途だ。
高温対策も重要。温度が上がりがちな自動車の車内に放置しないのは当然だが、暖房器具の前を避けるなど置き場所にも気を配りたい。ノートパソコンの場合は通気口を塞がないのが鉄則。さらに、ソファや布団の上は熱がこもりやすいので要注意だ。キーボード面からも放熱するので書類などを置いて妨げないようにしたい。
スマホの場合、フルセグの視聴や3Dのゲームなど負荷が高い作業では、発熱が目立つ機種もある。同時に充電するとスマホがさらに熱くなってしまうので、温度が気になったら負荷の高い作業か、充電のどちらか一方を止めるのがお勧めだ。

Q.バッテリー駆動時間が当てにならない
バッテリーで動作するのはノートパソコンやスマホに限らず、ゲーム機やブルートゥースイヤホンなど幅広い。大半の製品はバッテリー駆動時間が公表されているが、一部を除いてメーカー独自の基準で測定している。基本的に駆動時間に有利な条件で測定しているため、実用上は公称値に満たない場合が多い。異なるメーカー同士の製品も比較しにくくなっている。
業界の測定基準があるのはノートパソコンやデジカメくらいだ。スマホの動作時間も実際との乖離(かいり)が大きい。NTTドコモが是正に動いており、2013年にはユーザーの平均的な利用動向に近づけた「実使用時間」を採用。16年夏以降には、KDDIと共同で設定した基準で測定している。

「スマホが熱い」のはなぜ?発熱の原因とすぐにできる対処法を紹介

スマホが熱くなる原因としては、負荷の高い使い方、充電しながらの使用、高温環境下での使用など、いくつか考えられます。スマホが熱いまま使用を続けると不具合やバッテリーの劣化の原因になることもあります。

「スマホが熱いけれどなぜ?」「熱くならないようにするには、どのような使い方がいい?」と疑問に思っている方に向けて、本記事ではスマホが熱くなる原因と、すぐできる対処法を紹介します。 ぜひ原因に合った使い方を理解して、スマホを長く安全に使いましょう。

スマホが熱い!その原因は?
スマホが熱くなってしまう原因としては、主に以下の5つが考えられます。自分の場合はどの原因が該当する可能性があるのか、一つずつチェックしてみてください。

•オンラインゲームなど負荷の高い使い方を長時間している
•アプリに不具合が生じている
•充電しながらスマホを使っている
•高温の環境・直射日光の中で使用している
•スマホに不具合・バッテリーの劣化などが生じている
オンラインゲームなど負荷の高い使い方を長時間している
高画質の動画の視聴、3Dゲーム、動画撮影など負荷の高い使い方が長時間続くと、スマホの頭脳にあたるCPUが活発に働き、スマホが熱くなる場合があります。CPU内部での電気抵抗などが原因となり、熱が発生します。

スマホの機種や使用年数などによって、同じ使い方でも発熱には差があるので、高負荷な使い方をした際にどれほどの発熱があるかは、注意を払っておきましょう。

アプリに不具合が生じている
スマホにダウンロードしているアプリの仕様変更などにより、スマホに不具合が起こり、発熱に至っているケースも考えられます。

アプリの不具合が原因だった場合には、アプリを終了して再度開く、アプリを最新のものにアップデートするなどにより改善する可能性があります。不具合が疑われる場合には、まずはアプリの再起動やアップデートを試してみましょう。

充電しながらスマホを使っている
スマホを充電する際には、余剰なエネルギーを熱として放出するため、バッテリーに多少の発熱があります。

充電しながらスマホを使用するいわゆる「ながら充電」と呼ばれる使い方をすると、充電による発熱とスマホの使用による発熱が重なり、スマホが熱くなりやすいです。

例えば、充電しながらゲームをプレイする、動画を視聴するなど、負荷の高い使い方をすることは避けましょう。

高温の環境・直射日光の中で使用している
夏場の気温が高い環境や直射日光の中でスマホを使用すると、スマホが熱くなってしまうことがあります。直射日光だけでなく、カイロと一緒にポケットの中にスマホを入れる、布団やこたつの中に置きっぱなしにするなどにより、熱がこもる可能性があるので注意が必要です。

スマホに不具合・バッテリーの劣化などが生じている
スマホを数年間など長い期間使用している場合には、スマホ本体の故障や劣化などが原因で発熱を引き起こしている可能性もあります。特にバッテリーの劣化が進むと、バッテリーの減りが早くなり、充電の頻度が増えることでさらに発熱しやすくなります。

自分のスマホの使い方や環境などを振り返っても、スマホが熱い原因がわからないという方は、スマホ本体のバッテリーなどが関係している可能性があるため、早めの対処がおすすめです。

スマホが熱い時の対処法
スマホが熱い時に実践すべき対処法としては、次の5つがあります。それぞれの対処法について確認しましょう。

•長時間の使用を避ける
•スマホアプリの使用を終了する
•充電をしながら使っている場合は充電をやめる
•暑い場所で使用している場合は、涼しい場所に移動させる
•スマホを修理・買い替えする
•長時間の使用を避ける
•オンラインゲームや高画質の動画の視聴を長時間する習慣がある方•は、こまめに休憩をとりましょう。
•短い時間でも休息を取り入れてスマホの電源をオフにすることで放熱しやすくなります。

スマホアプリの使用を終了する
スマホが熱くなっている時は、スマホアプリの使用は終了しましょう。
iPhoneでアプリを終了する手順は次の通りです。

iPhone X以降の場合

1.ホーム画面の下部から上にスワイプ(指を置いたままスライド)して画面の中ほどでそのまま指を止める
2.最近使ったアプリが表示されたら、左右にスワイプして、終了するアプリに合わせる
3.アプリのプレビューを上にスワイプ


▼iPhone SE、iPhone 8以前の場合

1.ホームボタンを 2 回押す
2.最近使ったアプリが表示されたら、左右にスワイプして終了するアプリに合わせる
3.アプリのプレビューを上にスワイプ
Androidスマホでアプリを終了するための手順は次の通りです。

ホーム画面の下部から上にスワイプして、長押ししてから離す
左右にスワイプして、終了するアプリに合わせる
アプリのプレビューを上にスワイプ
なお、こちらの手順の一部は、Android9以降でのみ動作します。

充電をしながら使っている場合は充電をやめる
充電しながら使用していることが原因で発熱している場合は、充電を中断しましょう。残量が少なく、どうしても充電が必要な場合は、スマホの使用を控えましょう。

なお、ケーブルでの充電以外にも、ワイヤレス充電でも充電中は発熱があります。こちらも充電しながら使用している場合には、充電かスマホの使用を中断しましょう。

暑い場所で使用している場合は、涼しい場所に移動させる
ストーブや電気毛布など高温の場所にスマホを置いていた場合などには、すぐにテーブルなどの常温の場所に戻しましょう。冷却の際には、スマホのカバーを外しておくと、放熱しやすくなります。

また、可能であれば、扇風機やうちわなどで風を当てるようにすると、放熱の効率が高まり、冷却が早くなります。

ただし、氷や保冷剤を使う、冷蔵庫で冷却するなどは避けましょう。急激な冷却をすると、内部にできる結露によりスマホの部品の故障につながる可能性があります。

スマホを修理・買い替えする
スマホの不具合が原因であると疑われる場合には、修理や買い替えも検討しましょう。
キャリアで購入したスマホの場合には、対応のキャリアもしくはメーカーにて修理の申込みが可能です。SIMフリーのスマホは、メーカーでの修理を受け付けているので、申込み方法を確認の上、修理の手続きをしましょう。

特にスマホが古くなっている場合には、買い替えも選択肢です。不具合だけでなく、スペック的にも不便が増えてきていると感じている方は、ぜひ積極的に買い替えも検討してみると良いでしょう。

スマホが熱くならないように普段からできること
スマホが熱くならないように普段から、もしくは熱くなった時のためにできることとしては、次の4つが挙げられます。それぞれ詳しく見ていきましょう。

高温環境での長時間の使用、充電しながらの使用を避ける
アプリをこまめにアップデートする
スマホの冷却グッズを利用する
保証サービスに加入する
高温環境での長時間の使用、充電しながらの使用を避ける
高温環境での使用、充電しながらの使用などスマホが熱くなる使い方は可能な限り避けましょう。

また、高温環境や直射日光が多くなる夏場だけでなく、冬場もカイロや電気毛布、暖房器具などにより、スマホが加熱されやすい環境になる可能性があります。高温の場所に、長時間放置しないように意識しながら、スマホを使用しましょう。

アプリをこまめにアップデートする
アプリの不具合が発熱の原因の場合は、アップデートにより改善される可能性があります。アプリをこまめにアップデートするか、または自動アップデートをする設定にしておくと良いでしょう。

スマホの冷却グッズを利用する
普段から意識していても、スマホが熱くなりやすい環境で使用することが多い方は、スマホの冷却グッズを取り入れてみるのもおすすめです。冷却グッズとしては、スマホに取り付けできる冷却シート、冷却ファンなどがあります。自分の用途に合わせて、取り入れやすいものを見つけて試してみると良いでしょう。

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ノートPCのバッテリー 寿命が大幅に延びる使い方

ノートパソコンやスマホはバッテリーを搭載しており、日ごろから何気なく使っていることが多い。だが、バッテリーには寿命があり、充電や放電を繰り返すうちに劣化して使えなくなる。しかも、使い方を間違えると、寿命を縮めてしまう。

バッテリーの寿命は、容量が半分程度まで減ったときだと定義されていることが多く、そうなると新品のころのように満足に利用できない。満充電にしても動作時間が極端に短くなったなら、それはバッテリーが寿命に達してしまったと考えよう。バッテリーが寿命に達すると、バッテリーの交換しか解決方法はない。

バッテリーの寿命を延ばすには、満充電や過放電、電源アダプターの挿しっぱなし、高温・多湿環境での利用を避ける。また、しばらく機器を利用しないときは、バッテリー残量を50%程度の状態に保つとよい。
満充電や過放電を避け、充電の仕方を見直す
現在、多くのパソコンやスマホで利用されているリチウムイオン電池は、電池内部の電解液内にあるリチウムイオンが、リチウム金属酸化物を使った正極(+)と、グラファイトと呼ばれる炭素材を使った負極(-)の間を、化学反応によって行き来することで電力を充放電する。バッテリーが劣化すると、この化学変化ができるイオンの量が減少してくるため、蓄えられる電力量も減ってしまう。

バッテリーの劣化は、放電と充電を繰り返すことで劣化する「サイクル劣化」と、使い方や環境によって劣化する「保存劣化」の2種類に分類できる。保存劣化は日ごろのバッテリーの使い方次第で防げる。

サイクル劣化は、充電回数を減らす以外に防ぐ方法がない。バッテリーの充電回数は、実際に充電した回数ではなく、100%分を充電したときに1回と数える。リチウムイオン電池は、以前に多く使われていたニッケルカドミウム電池やニッケル水素電池と異なり、残量が残っている状態で充電を繰り返すと劣化しやすい「メモリー効果」という症状が発生しない。そのため、今のパソコンやスマホは、継ぎ足し充電しても構わない。
日ごろの充電方法や利用環境を改めれば、保存劣化を避けられる。満充電や過放電の状態を保つと、化学反応が起きにくくなりバッテリーに良くないという。そこで、バッテリー残量に注意し、残量が20~80%の範囲になるように使うことを心掛ける。連続使用できる時間は短くなるものの、この範囲で使っていれば、同じ充電回数であっても、その間の保存劣化を減らせる。

また、電源アダプターの挿しっぱなしによる使用は、常にバッテリーが100%の状態を保ってしまうため避けたい。バッテリーの充電を80%で止めるには、そのタイミングで電源アダプターのケーブルを抜く。パソコンによっては、指定した残量で充電を止めるユーティリティを備えた機種もあるので活用したい。
温度45度以上の環境は避ける
多くのリチウムイオンバッテリーの場合、利用できる環境温度は最高45度までとしている。また、湿度は45~80%が好ましいとされる。それらを超えた環境だと、それだけでバッテリーの劣化が進む。日本国内であれば問題のない温度や湿度だが、高温になりやすい日中の車の中や、夏場の日当たりの良い場所、冬場の暖房の前などでの放置は避ける。また、充電時はバッテリーが若干熱を持つことも考慮したい。充電中にパソコンを利用することも熱を持ちやすいのでなるべく避けたい。保護ケースに入れたままの充電は、内部温度がかなり上がるため避けたい。

パソコンやスマホをしばらく使わないときは、容量を50%に保つとよい。バッテリーは使用しなくても残量が徐々に減る。しまいにはなくなるため、1カ月に1回は管理するようにしたい。もし、バッテリーが劣化したと感じたら、バッテリーリフレッシュを実行したい。ユーティリティがなければ、充放電を繰り返せば同様の効果が得られる。

バッテリー状況を自己診断、劣化がひどければ交換を検討
ウィンドウズ10は「powercfg」と呼ぶコマンドで、バッテリーの現在の状態を確認できる。コマンドを実行すると、診断結果のHTMLファイルが作成される。診断結果は複数の内容が記載されているが、「Installed batteries」や「Battery capacity history」を確認したい。そこで、設計上の総容量と充電から割り出された最大容量を比較することで、バッテリーの劣化具合を確認できる。

もし、バッテリーが極端に劣化している場合、バッテリーの交換を検討したい。バッテリーを自分で取り外せる機種なら、その機種に適合したバッテリーを購入し取り換える。多くのパソコンはバッテリーを内蔵しており、分解しないと取り出せない。この場合は修理対応となる。バッテリーの交換修理の場合、2万~3万円程度かかる。

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