3Sは間違いなくアリ高品質VR HMD 体験

Quest 3Sは、Quest 3の廉価版としてMetaが位置づけるVR HMD。AndroidベースのOSを搭載、処理系や通信系を内包することで、単独動作可能な独立型です。Quest 3と同等の処理性能を有しながらも、4万円台からのお手頃価格を実現したと謳います。

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 最新MR(複合現実)ヘッドセット「Meta Quest 3S」の発売に合わせ、今年秋冬にMeta Questで登場する人気のコンテンツ4作品にフォーカスを当てた『渋谷スキランブルフェス presented by Meta Quest』が10月22日に行われました。ここでは、イベントのトークセッションの様子やデモプレイのレポートをお届けします!
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 まずは基本スペックから解説しよう。「Meta Quest 3S」は、OSに「Android 12」をベースにした独自OS、プロセッサに「Qualcomm Snapdragon XR2 Gen 2」を採用。メモリは8GB、ストレージは128GBまたは256GBを搭載している。ストレージ容量の異なる2モデルが用意されており、128GB版が4万8,400円、256GB版が6万4,900円だ。
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 これ以上の容量のモデルが欲しいのであれば、「Meta Quest 3」(以下Quest 3)の512GBモデル(8万1,4000円)を選択することになる。
 ワイヤレス通信はWi-Fi 6EとBluetooth(バージョンは非公表)。データ通信と充電用にUSB Type-Cを搭載している点はQuest 3と同じだが、Quest 3Sでは3.5mmオーディオジャックが省略されている。イヤフォンを利用したい場合には、Bluetooth経由、もしくはUSB Type-C経由で接続する必要がある。コストカットのためとはいえ、3.5mmオーディオジャックが省かれたことは意見が分かれそうだ。
 Meta Questシリーズには多くの魅力的なVR、MRコンテンツがリリースされているが、Androidアプリをインストール可能。筆者は今回、Androidスマホのファイル管理ソフトでアプリをバックアップ(APK化)して、そのファイルをPC経由でQuest 3Sの内部ストレージにコピー。その後、Metaストアから入手できる「Mobile VR Station」からAPKファイルをインストールした。すべての動作を確認したわけではないが、「DMMブックス」、「Kindle」、「audible」などのAndroidアプリが利用できた。