PCを使う上で欠かせないキーボードですが、定期的に掃除をされているかたはあまり多くはないのではないでしょうか。キーボードは手に触れることが多いため、汚れやホコリがたまりやすく、掃除をしないとどんどん汚れが蓄積されていってしまいます。
そんなキーボードの汚れを放置してしまうと、思わぬトラブルを引き起こしてしまうおそれがあるのです。そのためキーボードはできるだけこまめに掃除をして、汚れやホコリをためないことが大切になります。
しかし、キーボードを掃除したくても、自分の考えや判断でおこなうと壊してしまわないか心配になりますよね。ここではそんなかたのために、キーボードの正しい掃除法や汚れにくいキーボードなどをご紹介していきます。気になっていたキーボードの汚れやホコリをきれいにして、快適にキーボードを使用しましょう。
放置は危険?キーボード汚れの原因
次第にたまっていってしまうキーボード汚れですが、その原因はさまざまです。汚れをそのまま放置してしまうと、キーボードの故障にもつながってしまいます。汚れの原因をよく理解して、キーボード掃除を定期的にするといいでしょう。
キーボード汚れの原因
キーボード汚れの原因として、主に3つがあげられます。まず1つ目が「ホコリ」です。デスクトップ型のPCだと、カバーなどをかけずにキーボードをそのまま置いているかたも多いのではないでしょうか。
キーボードカバーなどをかけずに置いておくと、どんどん空気中のホコリがたまっていってしまいます。とくに週に数回ほどしかキーボードを使用しない場合は、キーボード本体に触れる機会が少なく、その分ホコリがたまっていくため、注意が必要です。
2つ目の原因として「食べ物の食べカス」があげられます。PCを使いながらスナックなどのお菓子を食べたりすることも多いでしょう。PC周りでお菓子などの食べ物をとることが多いと、自分では気をつけているつもりでもどうしても食べ物の食べカスが飛んでしまいます。
次第に食べカスが蓄積されて、時間が経つとともに固まり、頑固な汚れへとつながってしまいます。このような事態を避けるためにも、食べ物を食べながらPCを使用するのはできるだけ避けたほうがよいでしょう。
3つ目の原因は「手からでる汗や皮脂による汚れ」です。キーボードは、素手で長時間に渡って使用することも多いため、どうしても手の汗や皮脂汚れが付着しやすくなってしまいます。
手の汗や皮脂による汚れは、最初のうちはあまり目立ちませんが、掃除をせずに放置しておくと次第にたまってしまいます。そうするとキーボード全体が薄汚れた印象になってしまい、不衛生なだけでなく、見た目もよくありません。
手の汗や皮脂による汚れをふせぐためにも、キーボードを触る際はできるだけ手を清潔に保っておくことがよいでしょう。とくに食べ物を触った手では、キーボードを触らないことをおすすめします。
キーボード汚れは故障につながる
キーボードは、キーとキーの間に汚れがたまることが多いです。キーとキーの間にたまった汚れは、そのすき間を通りキーボードの内部まで侵入してしまうことがあります。キーの下に汚れがたまってしまうと接触不良が発生し、キーを押しても反応しないという事態になってしまうことがあるのです。
不衛生なキーボード汚れ
キーボード汚れを放置しておくと故障してしまうだけでなく、衛生上でもよくありません。ある調査では、キーボード汚れをそのままにしておいたところ、拭き掃除をおこなったトイレの便座よりも約5倍もの雑菌が付着していたようです。
これほど雑菌が多かった理由は、キーボードがもっている熱が関係しています。食べ物の汚れなどが付着したキーボードは、熱が加わることによって雑菌が繁殖するのにより適した環境になってしまいます。そのため、掃除をしないまま汚れたキーボードをそのまま使い続けていると、雑菌が増え続けてしまうのです。
雑菌がこびりついたキーボードを触った手で食べ物などを口にしてしまうと、健康にも影響がでてしまうおそれがあります。キーボード汚れは気づいたらできるだけ早く、きれいにしておくとよいでしょう。またキーボードの表面は除菌スプレーなどでこまめに殺菌しておくとよいかもしれません。
キーボードだけじゃない!ホコリはPCの天敵
ホコリが原因で故障してしまうのは、キーボードだけではありません。PC本体もホコリの掃除を怠っていると、内部にホコリがたまり不具合が起きてしまいます。ホコリが原因で起こるPCの不具合にはいったいどんなものがあるのでしょうか?掃除法とともにみていきましょう。
ホコリが原因で起こるPCの不具合
PCなどの機械は熱をもつため、通常であれば高温になりすぎないように熱を放出しながら稼働しています。しかし内部にホコリがたまってしまうと、空気の循環がうまくいかなくなり熱の放出をスムーズにおこなうことができません。すると次第にPC内部の温度が上昇しすぎてしまい、不具合につながってしまうのです。
また、PCの音がうるさくなってしまう場合もあるので注意が必要です。PC内部には、CPUクーラーというCPUの熱を冷却する役割のあるものがあります。PC内部にほこりがたまっていくとPCが熱をもってしまうため、温度を下げようとこのCPUクーラーのファンが高速で回転を始めます。
そうすると次第にこのファンの音も大きくなるため、PCの音がうるさくなったと感じるようです。ホコリがたまったままCPUクーラーのファンが高速回転し続けると、冷却がうまくおこなわれなくなり、PCの故障につながってしまいます。
さらに、PCメモリー内にホコリがたまってしまうとPCの故障するおそれが高まってしまいます。メモリーにホコリがたまると、パソコンが立ち上がらないという事態になってしまうかもしれません。
このようにホコリを放置しておくと、PC本体も不具合の発生や故障につながるおそれがあります。たかがホコリと甘くみず、ホコリがたまったらきれいに掃除することが大切です。
PC内のホコリ掃除法
PCの不具合だけでなく、故障にもつながってしまうおそれのあるホコリはこまめに掃除をおこなうことが大切です。
PC本体の掃除を始める際は、必ず電源が入っていないことを確認しましょう。そして電源コードもコンセントから抜いておきます。USBや液晶画面などにつながっているケーブルもすべて抜いたら、掃除をする準備が完了です。
準備が整ったら、まずはPC本体のカバーを取り外しましょう。ネジで固定されている場合は、ドライバーを使って取り外します。カバーを外すことができたら、次はエアダスターなどを使ってファンなどについているホコリを吹き飛ばします。
エアダスターとは、ノズル部分から気体を放つことでホコリなどを吹き飛ばすことができるアイテムです。PCなどを掃除する際にあると便利なので、しっかりと掃除をおこないたい場合は購入しておくとよいかもしれません。
カバーを取り外し、ファンなどPC内のホコリを取り除くことができたら、そのままカバーを取りつけます。PC本体からでてきたホコリが床に広がってしまっている場合は、掃除機で吸い取って掃除は完了です。
また、PC本体を掃除する際の注意点が1点あります。PCは何度も細かく分解して掃除をおこなうことはやめましょう。細かな分解を繰り返してしまうと、組み立ての際にPCを傷つけてしまうおそれや接触不良を引きおこしてしまう場合があるからです。
定期的なホコリの掃除をする際は、カバーを取り外す程度にとどめ、分解しすぎることのないようにおこなうことが大切です。そうはいっても、ホコリはPC本体の天敵でもあるので、キーボードの掃除だけでなくPCの掃除も適度におこなうとよいでしょう。
キーボードを分解して掃除する方法
汚れたキーボードの掃除は、分解が可能なものであれば分解をしておこなうとよりきれいに汚れを落とすことができます。分解が可能なキーボードというのは、キートップの取り外しができるキーボードのことです。
分解する際は、取扱説明書などでキートップの取り外しが可能かどうか確認してからおこないましょう。ここでは、キーボードを分解して掃除する方法をご紹介していきます。
キーボードを掃除するために用意するもの
キーボードを掃除するために用意するものは、5点あります。
まず1つ目が、キートップを抜くための工具です。キートップは無理やり取り外そうとすると壊れてしまうので、工具を使用しましょう。キートップを抜くための工具があれば、簡単かつキートップを壊すことなく取り外すことができます。専用のものがなければ、マイナスドライバーで代用することが可能です。
2つ目はメラミンスポンジです。このスポンジは洗剤を使うことなく、汚れをきれいに落とすことができるものです。キーボードの汚れをきれいに落とすために洗剤や水が使いたくても、通常なら防水の製品でしか使うことができません。
しかしメラミンスポンジは、そのまま汚れを落とすことができるので水や洗剤を使う必要がありません。キーボードの汚れをきれいに落とすために役立ちますので、できれば用意しておきましょう。
3つ目はエアダスターです。エアダスターは、キーボードだけでなくPCの掃除にも重宝します。キーボードだけでなく、PCの掃除も考えているかたは、エアダスターがあると便利なので用意しておくことをおすすめします。
4つ目は綿棒です。キーボードはキートップなど細かな部分の汚れを落とす必要があります。そのため綿棒があると、細部のホコリや汚れをとることができ大変便利です。
キーボードの掃除手順
次はいよいよキーボードの掃除手順です。キーボードを掃除する際は、キートップを取り外す必要があります。キートップを元通り戻すことができるよう、まずは写真を撮っておきましょう。
写真を撮ったら、いよいよキートップの取り外し作業を始めます。キートップは、先ほどご紹介したキートップを抜くための工具かマイナスドライバーを使うと簡単に取り外すことが可能です。キーの場所によっては外すのが難しいこともあるので、その際は無理に外す必要はありません。
キートップをすべて取り外したら、キーボード本体の掃除を始めていきます。まずはキーボードにエアダスターを吹きつけて、ホコリを飛ばします。エアダスターで落としきれなかった汚れは、アルコール成分の入った液体をつけたティッシュなどでふき取りましょう。
大体の汚れをとることができたら、綿棒を使って細かな汚れをとっていきます。このとき、綿棒にもアルコール成分の入った液体を染みこませておくと、汚れをきれいに取り除くと同時に除菌もできるのでよいでしょう。綿棒で細かな汚れを取り除いたら、これでキーボード本体の掃除は完了です。
次に、取り外したキートップの掃除をおこないます。まず表面の汚れから落としていきましょう。キートップの表面は、メラミンスポンジを使って丁寧に汚れをふき取っていきます。
表面の汚れがふき取れたら、次は裏面です。裏面にはホコリがたまっているため、エアダスターを使ってホコリをきれいに吹き飛ばしましょう。エアダスターを使っても取れなかった汚れは、綿棒などにアルコール成分の入った液体を染みこませるときれいにとることができます。
キーボード本体とキートップがきれいになったら、初めに撮った写真を参考にキートップをはめ込んでいきましょう。キーボードが元通りになったら、掃除が完了です。
分解いらず!汚れがごっそり取れるキーボード掃除グッズ
分解できないキーボードを使用されているかたや、分解して掃除するのは少し手間に感じるというかたもいますよね。キーボードは分解できれば中まできれいにすることができますが、実際はキートップをすべて取り外したりするなど時間もかかってしまいます。
そんなふうに、分解できないキーボードをご使用のかたや掃除を時短したいというかたには、キーボードの掃除ができるグッズがおすすめです。ここではそんな便利グッズをご紹介していきます。
キーボード汚れをふせぐ!普段使いに最適なアイテム
キーボード汚れをきれいに掃除することも非常に大切ですが、それ以前に汚れをふせいでいると掃除をする回数も少なくてすみます。ここでは普段のキーボードの使用から汚れをふせぐことができるアイテムをご紹介しますので、汚れを未然にふせいで、キーボードを掃除する手間を減らしましょう。
エレコム キーボードカバー フリータイプ デスクトップ PKU-FREE1
このキーボードカバーはデスクトップ用のフリータイプサイズなので、どのデスクトップ用キーボードでも使うことができます。素材は柔らかいだけでなく伸縮性にも優れているため、カバーを被せても違和感なくキーボードを使用することが可能です。
また密着性も高いため、カバーのすき間から汚れが入る心配もありません。キーボード汚れを未然にふせぐためには、かなり有効的なアイテムでしょう。
まとめ
キーボード汚れは、そのまま放置すると故障の原因となってしまいます。汚れやホコリがたまってきたら、こまめに掃除するよう心がけましょう。
また、ホコリはキーボードだけではなく、PCの場合も注意しなければいけません。PCにホコリがたまってしまうと、PCが熱をもち不具合をおこしたり、ファンの音がうるさくなったりしてしまいます。さらにメモリー内にホコリがたまると、故障につながることもあるので注意が必要です。
キーボードの掃除は、分解できるものであれば分解しておこなうとよりきれいに汚れやホコリを取り除くことができます。キートップを外す際は、専用工具やマイナスドライバーを使うなど丁寧におこないましょう。
キーボードが分解できない場合は、ゲルやブラシなどの掃除グッズを使うとより時間がかからず、きれいに掃除することができます。
掃除をしてもすぐにホコリや汚れがたまってしまうというかたは、汚れがたまりにくいキーボードやキーボードカバーを使用するとよいかもしれません。特殊なキーボードの使用やキーボードカバーをつけると、一般的なものをそのまま使うより汚れに悩まされることも少なくなります。
現在は、水洗いが可能なウォッシャブルキーボードというものもでています。汚れがたまってもそのまま丸洗いができるので、お手入れも簡単です。さらに飲み物などの液体をこぼしてしまっても、壊れる心配がないので安心して使うことができます。
キーボードの汚れやホコリに悩まされているかたは、ご紹介したアイテムやキーボードを取り入れてみるとよいかもしれません。
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