なぜノートパソコンは熱くなる?
ノートパソコンが熱を持つと「え?何かの異常かな」と心配になってしまうもの。そもそも、ノートパソコンが熱くなるのは、なぜなのでしょう?ここでは、ノートパソコンが熱を帯びる主な原因から見ていきましょう。
CPUなど部品が熱を持つ
ノートパソコンに組み込まれている「CPU」「ハードディスク」「バッテリー」「冷却ファン」などは、電子の動きが非常に活発なため、熱を持ちやすい部品です。狭いノートパソコン内部で、こられの電子同士が擦れ合い、摩擦熱を発します。ノートパソコンを長時間使用した場合、この摩擦熱や各部品の熱が原因となり、パソコン本体の温度が上がってしまうのです。
使用している部屋の温度が高い
部屋の温度が高いことも、ノートパソコンが熱くなる原因のひとつです。ノートパソコン内部の温度は、室温よりも7〜8℃ほど高いといわれています。そのため、部屋の温度が高い場合、それに比例してノートパソコン内部の温度も高くなってしまうのです。特に、高温多湿となる6~9月の期間は、ノートパソコン自身が発生する熱に高温や湿気が加わるため、想像以上に熱くなってしまいます。
冷却機能が異常を起こしている
ノートパソコン内部に組み込まれた冷却機能に問題があるかもしれません。ノートパソコンの起動中、ファンなどの冷却装置が内部にこもった熱気を外部に排出し、本体の温度を下げてくれます。しかし、冷却機能が異常を起こしてしまえば、ファンなどが本来の役割を果たせないため、通気性が悪化し、ノートパソコンが熱を持ってしまうのです。
内部に蓄積したほこりや汚れ
ノートパソコンが熱くなる原因として、内部に蓄積したほこりや汚れが挙げられます。たとえば、冷却機能の要であるファンの羽や排気口にほこりや汚れが溜まった場合、内部の空気を循環させるファンが回らなくなることも珍しくありません。そうなれば、冷却装置として機能しなくなるため、内部の熱気がこもってしまい、本体の温度が上昇してしまうのです。
充電器・ケーブルなどの周辺機器の熱
ノートパソコンにつなぐ周辺機器も熱を持つ原因になります。特に、注意すべき器機が充電器です。充電器をつなぐということは、常に電気が流れている状態になるため、長い時間充電をおこなえば、充電器そのものが熱を持つことになります。この状態が続くことにより、ノートパソコン本体の温度も上がることになるのです。外付けハードディスクやケーブルなどの周辺機器も同様の可能性があります。
熱くなったノートパソコンを放置する危険性
ノートパソコンが熱くなる原因は、内部の摩擦熱や部品の保持熱、冷却機能の問題、ほこりなどにあることがわかりました。このように、熱くなったノートパソコンを放置した場合、本体に物理的な被害を及ぼす暴走熱と呼ばれる症状に陥る危険性が考えられます。
「熱暴走」に陥る…「熱暴走」とは?
熱暴走とは、パソコン内部の温度が上昇するために起こる異常動作のことです。数多くの部品が複雑に組み合わされているパソコン内部は、通気性が充分に確保できず、熱がこもりやすい特徴を持っています。特にノートパソコンは、軽さや薄さが求められることから、デスクトップパソコン以上に通気性の確保が難しい構造です。パソコンの適正温度は、一般的に30~40℃といわれています。これ以上の熱を帯びてしまった場合、ノートパソコンが熱暴走に陥ってしまうのです。
パソコンの熱暴走によって起こりうる物理的な被害
ノートパソコンの熱暴走が起これば、不具合や物理的な被害が発生します。たとえば「動作が遅くなる」「エラーが頻発する」「画面がフリーズする」「勝手に電源が落ちる」「勝手に再起動する」「勝手にアプリが起動する」「キーボードやマウスの操作がきかなくなる」などです。これらは、すべて熱暴走が原因の一つである可能性があります。また、熱暴走の状態を放置した場合、高熱によって内部の部品が溶け、焦げた臭いがしたり、煙が出ることもあるようです。最悪の場合、本体の発火や爆発の可能性も考えられます。これによって、家財具や家屋本体を焼失するような被害につながる火事の原因になるかもしれません。
ノートパソコンの熱対策として有効な方法
ノートパソコンを脅かす熱暴走は、高熱が原因です。この熱暴走を防ぐためには、どのような方法があるのでしょうか?ここからは、すぐに実践できる有効的なノートパソコンの熱対策をご紹介します。
本体の内部を掃除する
ノートパソコンの有効的な熱対策として、本体内部を掃除することです。数ヶ月に1回程度、ノートパソコンの裏側にあるカバーを外し、内部に蓄積したホコリや汚れを取り除いてください。冷却機能の低下が熱を持つ大きな原因になるため、冷却ファンやその周辺を重点的に掃除するようにしましょう。
適温の空間で使用する
ノートパソコンにとって適温の空間で使用することも熱対策の一環です。一般的に室温10~35℃が、ノートパソコンの適正な利用環境といわれています。人間が快適に過ごせる環境であれば、問題ないでしょう。気温が高くなる夏場でも利用者が「涼しい」と感じられる温度であれば十分です。
長時間連続で使用しない
ノートパソコンを長時間連続で使用しないように注意しましょう。適度に電源を落とすだけでも、熱暴走を防ぐための対策につながるからです。どうしても長時間連続で使用する場合、ノートパソコンを「節電モード」に設定したり、画面の明るさを調整などすれば、発熱の抑制になります。
使用していないアプリを閉じる
ノートパソコンを使用中、使っていないアプリを閉じるようにしてください。たくさんのアプリを同時に使用すれば、熱を持ちやすいCPUに負担がかかるため、結果的に本体が熱くなってしまうからです。CPUの負担軽減が熱暴走を防ぐためにも、効果的な冷却方法になります。
こまめに配置を変える
手軽な熱対策として、こまめに配置を変えましょう。ノートパソコンは、基本的に本体裏側の排気口から、内部の熱を放出する作りになっています。その構造上、同じ場所に長時間配置していれば、どうしても内部の熱気が排出しにくい状態になるからです。熱対策を考慮し、放熱に最適な場所で使用することを心がけてください。
冷却グッズを使用する
市販されているパソコン用の冷却グッズの使用も有効的な熱対策のひとつです。外付けの冷却ファンや冷却パッド、ノートパソコンと設置場所の間に空間を確保できるスタンドなど、その種類も多岐にわたります。自分のパソコンに適しているかどうか、購入前にしっかりと確認しましょう。
ノートパソコンの熱対策は日頃の心がけから
ノートパソコンは、内部の温度が上昇することで熱くなってしまいます。また、作業環境や冷却機能の異常、ほこりや汚れなども、高熱を発する原因です。本体が熱いと感じた場合、早めに対処しなければ、熱暴走を引き起こし、取り返しのつかない不具合や物理的な被害につながりかねません。火災などの危険性をはらむ熱暴走は、日頃の心がけで防ぐことができます。ノートパソコンが熱くならないためにも、内部清掃を定期的におこない、長時間連続の使用を避け、冷却グッズなどを使い、効果的な熱対策を心がけるようにしてください。
