スマートフォンの充電ができない、充電が増えない…その原因と対処法を紹介!

「スマートフォンの充電ができない」「充電してもバッテリーが思ったほど増えていない」「充電してもすぐにバッテリーがなくなる」といったトラブルに悩んでいませんか?
スマートフォンの充電トラブルの原因はいくつか考えられます。また、問題が複数あるケースもあるため、ひとつずつチェックして解決していきましょう。

スマートフォンの「充電ができない」ことと「増えない」ことの違い
そもそもスマートフォンが「充電ができない」というのと、「充電が増えない」というのとでは、原因と対処法がそれぞれ違う場合があります。前提として、正しく理解しておきましょう。

スマートフォンの充電ができない状態
スマートフォンの「充電ができない」のは、「充電ランプが点灯しない」「バッテリーのアイコンが充電中のマークに切り替わらない」といった状態を指します。

スマートフォンの充電が増えない状態
スマートフォンの「充電が増えない」のは、「充電ランプがついているのに残量が増えない」「充電に時間がかかる」「充電しているのに充電の残量が減っていく」といった状態を指します。

スマートフォンが充電できなくなったときのよくある原因と対処法とは?

充電ケーブルの故障
充電ケーブルを持ち運ぶ際に、きつく結んだり、カバンの中に無造作に入れておいたりすると、ケーブルに負荷がかかり、断線してしまうことがあります。
断線してしまった場合は、新しく充電ケーブルを買いましょう。
また、充電ケーブルの差し込み口にゴミや汚れが付着していると、接触不良で充電できないことがあります。
そんなときは、綿棒や乾いた布でキレイに拭き取ってから、差し込み直してみてください。
電池パックが取り外せる端末であれば、電池パックと本体の接触部分の状態も確認すると良いでしょう。

スマートフォンがフリーズしている
スマートフォンが何らかの理由でフリーズしていると、充電できないことがあります。
急に画面が固まって動かなくなるなど、フリーズしている場合は、まずは再起動してください。
また、アプリを新しくインストールしたことによってフリーズした場合は、アプリを削除すると問題が解決する可能性もあります。
アプリのせいか分からない場合は、セーフモード(出荷時とほぼ同等の状態で起動する方法)を立ち上げてみましょう。
問題なく起動すれば、ご自身でインストールした何らかのアプリが影響している可能性が高いです。

iPhoneのセーフモード起動方法

  1. 端末の電源を落とします。
  2. 電源ボタンとボリュームアップボタンを同時に長押しします。
  3. Appleのロゴが表示されたら、電源ボタンだけを離し、ボリュームアップボタンだけを押し続けます。
  4. パスコード解除画面が表示されたらボリュームアップボタンから指をはなします。
    ※再起動させるとセーフモード終了
    ※端末によって異なる場合があります

Androidのセーフモード起動方法

  1. 端末の電源を落とします。
  2. 電源ボタンを押し、起動アニメーションが始まったらボリュームダウンボタンを押し続けます。
    ※端末によって異なる場合があります。
    ※電源を落とすとセーフモード終了。
    ※この方法でセーフモードが起動できない場合はこちらをお試しください。

MFi認証を取得していない充電ケーブルを使用している
iPhoneを使用している場合、MFi認証を取得していない充電ケーブルが原因で充電できない場合があります。
MFi認証とは、Appleが定める性能基準を満たした製品のこと。製品パッケージに「Made For iPhone/iPad/iPod(MFi)」と記載されているのが目印です。
また、OSアップデートなどにより、それまで使えていたものが使用できなくなることがあります。
どちらの場合も、MFi認証を取得したiPhone用の充電ケーブル(Lightningケーブル)で、再度充電を試みてみましょう。

一時的なOSの不具合が生じている
スマートフォンのOSに不具合がある場合は、最新のバージョンにアップデートをすると問題が解決する場合があります。
たとえ問題がなかったとしても、常に最新のバージョンに更新するようにしましょう。

バッテリーが放電しすぎている
バッテリー残量が0%になったまま放置していると、過放電(完全放電)の状態になります。
いわゆる「バッテリーあがり」状態で、充電ケーブルを差し込んでも電気を受け付けてくれません。
このようなときは、充電中のサインが出なくても、しばらくケーブルを挿入したまま様子を見ましょう。過放電の状態から復活することがあります。
充電が始まるまで数時間かかる場合もありますので、根気よく待ってみてください。
何時間待っても充電が開始されないときは、バッテリーそのものの寿命かもしれません。その場合は、バッテリーの交換が必要になります。

電池がなくなってから充電をしている
ひと昔前までは、「バッテリーは使い切ってから充電したほうが良い」と言われていました。
確かに、リチウムイオンバッテリーが使われる前はその方法で劣化を遅らせることができましたが、最近のスマートフォンに使用されているリチウムイオンバッテリーは、充電を使い切ることが大きな負担となってしまいます。
そのため、充電は20%ほど残った状態で始めることが推奨されています。

電池が100%なのにコードを抜かない
電池がなくなってから充電することと同時に注意しておきたいのが、100%の状態でさらに充電を続けることです。これによってバッテリーが過充電状態になり、負荷がかかってしまう恐れがあります。
ただし、最近のスマートフォンでは過充電を防ぐための機能が備わっているものも多くあります。過度に警戒する必要はないでしょうが、「100%になっていると気付いたときにはケーブルを抜く」くらいの意識を持っておくと良いかもしれません。

スマートフォンの充電が増えなくなったときのよくある原因と対処法とは?

バッテリー消費の大きいアプリを起動している
バッテリー消費の多いゲームアプリや動画アプリを起動していたり、充電しながら使ったりしていると、バッテリーに負担がかかります。
バッテリーを充電しながらアプリを起動して使うとバッテリーが発熱するだけでなく、充電時間も長くなるため、充電中はアプリを終了するのが原則です。

Wi-Fi、Bluetooth、位置情報がONになっている
Wi-Fi、Bluetooth、位置情報の機能を常にONにしている方も多いでしょう。しかし、これらは常にバックグラウンドで作動しているため、その分バッテリーの消費に繋がります。
特にWi-Fiや位置情報機能は、「常に接続先を探してしまう」「位置情報を利用しているアプリやシステムが作動する」といった理由からバッテリー消費が大きくなりやすいと言われているため、必要がない場面ではOFFにしておきましょう。
また、充電しながらスマートフォンを使用する行為もバッテリーに負荷をかける要因になります。
ただし、最近のスマートフォンの多くは過充電を防止する機能が搭載されています。使用している端末によっては、過度に過充電の心配をする必要はないでしょう。

充電器の出力が弱い
スマートフォンの充電時間は、充電器(ACアダプター)が出力できる電流によって差が出ます。
メーカー純正、推奨のACアダプター以外を使っている場合、出力が弱いことも考えられます。
また、急速充電に対応しているスマートフォンでは、急速充電用のACアダプター以外を使うと充電速度が遅くなる場合があります。
充電ケーブルも、長さが長くなるほど電流が低下し、充電に時間がかかります。
充電器やケーブルが使用しているスマートフォンの充電速度の規格に合っていないと、充電時間が余計にかかることがあるということです。
Androidのスマートフォンの多くが採用しているmicroUSBには、USB2.0とUSB3.0の2種類があり、供給する電力に違いがあるため充電時間も変わってきます。スマートフォンに合ったケーブルを使うことが肝心です。
最近では、コネクターの形が違うタイプCを採用しているスマートフォンも出てきています。ケーブルを購入する際は、ご自身のスマートフォンが採用している形式を選ぶようにしましょう。

充電器が破損している
充電器そのものにトラブルがあって、充電に時間がかかることもあります。
違う充電器を使ってみて、正常に充電されるようであれば、充電器に問題があることがわかります。
接触不良で充電スピードが遅くなる場合もあるので、充電端子の接続部の掃除も試してみましょう。
充電器のトラブルの原因はいろいろ考えられますが、調子の悪い充電器を無理に使い続けるのは危険。正常に充電できなくなったときは、新しい充電器を使うようにしましょう。

スマートフォンが故障している
スマートフォンが故障していれば、充電ができない、あるいは充電してもバッテリー残量が増えないことはあるでしょう。
スマートフォンの故障診断アプリを使って判断するのもいいのですが、最終的にはメーカーに修理依頼するのが安心です。
ただし、購入から1年を越えている場合や、故障保証サービスのオプションに加入していない場合は、見積もりをとって修理したほうがいいのか、機種変更したらいいのか、よく考えてから判断したほうがいいですね。

バッテリーが劣化している
バッテリーが劣化すると、フル充電にならずすぐにバッテリー切れになってしまいます。使用していて支障があるようでしたら、バッテリーの交換が必要です。
ここで注意したいのが、バッテリー交換は必ずメーカーで行うことです。
街中のスマートフォン修理業者では、純正バッテリーに交換するとは限りません。またメーカー以外で一度でも修理をしてしまうと、今後メーカーでは修理ができなくなる場合があるため、注意してください。

スマホの電池はリチウムイオン
何回か前述されていますが、スマートフォンの充電機能を担っているのは、「リチウムイオンバッテリー」です。リチウムイオンのバッテリーは軽くて出力が高く、自然に放電しにくいという特徴があります。
しかし、高性能の電池であっても、経年による劣化は避けられません。

どれくらいで劣化する?
一般的に、現在のスマートフォンで使用されているバッテリーは「500回程度」の充電・放電を繰り返すと容量が約半分になると言われています。
ですので500回程度(1日1回充電をすると2年持たない程度)充電をすると、劣化をし始めます。
しかし、使い方によってはそこまで使用しなくても劣化することがあり得るため、できるだけ劣化させないように使うことが重要です。

リチウムイオンバッテリーを劣化させる原因
リチウムイオンバッテリーが劣化してしまう原因は、まずは充電を繰り返すことによる「サイクル劣化」と、使わずに放置することで進行する「保存劣化」です。
さらに「サイクル劣化」には、「過充電」と「完全放電」があります。
「過充電」は100%まで充電されていても充電し続ける場合で、就寝中ずっと充電している方は要注意です。
「完全放電」は0%まで放電してしまう場合で、2台目のスマホなど、それほど利用回数が高くないスマホを持っている方は注意しましょう。

余談】都市伝説!?季節・気候によるバッテリーへの影響は
夏の暑い日や冬の寒い日にスマートフォンを使用していて、「充電の減りが早いな」と感じたことはありますか?
都市伝説のように「暑い日は充電の減りが早くなる」「寒い日はバッテリーがなくなりやすい」という話を耳にすることもありますが、それは本当なのでしょうか。
暑さがバッテリーの減りに直接影響を及ぼすことはない
結論から言うと、極端な暑い環境を除けば、暑さによって電池の持ちが悪くなることはありません。
ただし、暑い場所でさらに電力消費の大きいアプリを長時間使用したり、充電しながらスマートフォンを利用したりするなど、周囲の気温に加えてスマートフォン本体の温度まで高い状態が続くとバッテリーの劣化に繋がる恐れがあります。

寒い場所ではバッテリーの減りが早くなることがある
スマートフォンにより異なりますが、寒い場所では、「結露」と「気温」に注意する必要があります。
寒い外から暖かい家に帰ってきたときにメガネが曇るように、スマートフォンにも「結露」が発生します。
この「結露」、特に注意が必要なのが充電端子の部分。
外に露出しているため結露を防止するのが難しく、結露が発生した状態で充電をしてしまうと、スマートフォンの故障や出火の原因となることがあります。
また「気温」ですが、約5℃以下の環境では電池の持ちが悪くなる恐れがあります。
リチウムイオンバッテリーを使用しているスマートフォンは低温環境では電池の容量が小さくなってしまったり、一定の低温状態になるとスマートフォンに搭載されたセンサーが作動して電力の供給を制御したりするためです。

対処法で改善されないなら修理や買い替えを
今回紹介した対処法でも改善されないようでしたら、さらに症状が悪化する前にバッテリー交換や修理、スマートフォンの買い替えをオススメします。
また格安SIMにてご購入した端末(中古端末は除く)には1年間のメーカー保証が付いている場合があります。
利用する場合は、それぞれのメーカーへお問い合わせをお願いいたします。

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